メギド72「奇妙な蒐集家ルキフゲス」

 ちょい間が空きましたがルキフゲスイベント(ホワイトデーイベント?)の感想です。

 改めて見ると直球なタイトルですね……。とにかく配布メギドであるルキフゲスの変人ぶりを軸に回していくシナリオでした。洞窟に眠る遺物や事件の真相なんかもルキフゲスとの絡みを生むためにセッティングされた感があり、そのシチュエーションの上でリジェネ枠のジルベール・シャミハザやバールゼフォン、衣装枠のフェニックスとアリトンなどが動いていく。展開としてはあっさり目のシナリオですが、脇役たちが程よく自然に話に絡んでいけている点で完成度は高いし、何よりルキフゲスの味付けが異様に濃かったので、物足りなさは感じませんでした。良質な「メギドの変なシナリオ」でしたね……。2021年のメギド、ここまでつぶ揃いなのでこの調子で進んでいってほしいです。

 ルキフゲスの紹介が出た時は遺跡発掘や骨董品を扱うシナリオなのかと思いましたが、なんかそういうのではなかったのでまた次の機会に期待。現実の専門性とストレートに戦うのは避けて、ちょっとモチーフをずらした感じがありますね。そのぶんキャラが立って良かったと思います。ルキフゲスガイズは一体何?(ホワイトデーイベントだからルキフゲスガイズを出してみた、なんの説明にもなっていない)。
 
 おシャミはリジェネ前後で色合いがあんまり変わらないタイプのリジェネだなと感じましたが、今回は槍と小手の変化に焦点が当たってるということで納得(よく見たら服の模様も変わってるけど……)。シャミハザというよりジルの変化が中心でしたが、その辺はキャラストの方で言及がありました。異様なインパクトに反してあまり出番のなかったヤリスキーさんにはそのうち再登場してもらいたいですね……。

ホワイトデー部分

 ルキフゲスガイズはともかくとして、ホワイトデー衣装はかなり殺しにきてたと思います。とりあえず私はおフェニの服を買いました。期間内に手元が狂ったらアリトンも買ってしまう可能性があります。怖いですね。

 贈り物の相手は悩みましたが、最終的にブネ、ハック、サブナック、アガレス、ラウムを選びました。愛着があり、なおかつ戦闘でもそれなりに世話になっているところからのチョイスですね。使用頻度だけならフォラス、顔だけならアマゼロトなんかも挙がって来るんですが、贈り物の相手としてはなんか違う気がしたので……。ウァプラ、プルソン、フェニックスあたりも迷ったので、来年同じ企画があればローテーションしてあげたいです。

ルキフゲス メギドストーリー

 こっちも勢いで読んでみたんですが、すごい良かったですね……。近しい人物の死に慣れていない、少なくともゆっくりと向き合う経験のなかったルキフゲスが、ヴィータの見様見真似で形だけ似せた「弔い」をやる。終始「なるほど、わからん」みたいなことを言いながら、でもメギドでなくたって故人との向き合い方なんて人それぞれなので、そういう意味では十分に彼なりの弔いはできていたという話なのだと思います。あと、弔い自体がやっぱりある種ヘンな風習なわけで、合理的な説明がつくわけでもない。そういうところをメギドであるルキフゲス視点で追認できたのも良いですね。地味にかなりホワイトデーっぽい内容でもあったので、ここまで読んでようやく本当にイベントが終わった感がありました。ルキフゲスガイズの謎は深まりましたが……。