鬼隠し編 其の参「疑心」

やたらと両親の自己主張が強い漫画版*1とはうって変わり、アニメ版では顔すらまともに映さない方針のようですね。原作のBGMが一切使われていなかったり何だったりで、既にかなり異なった雰囲気のものになっていると思います。バットを持ち出したところで沙都子ちゃんが顔を伏せて逃げ出すシーンが入りましたけど、これは原作にないものですね。いい演出。あと一瞬しか映らないカットとはいえ、メモにあの段階で書かれてちゃいけないことまで書かれてたのは酷いと思いました。
ここまで見て改めて思うのは、このアニメが徹底して「原作ゲーム未体験者向け」のものとして作られていることです。原作プレイ済みの人はアニメに対して「このシーンに力を入れてもらいたい」という期待があるわけですけど、この欲求に答えることはアニメ単体としての完成度に必ずしも貢献するとは限りません。この点、製作側はかなり自覚的に今のスタイルを貫いているように感じます。

*1:とくにパパの方。ママの方もやたらと美人さんですし。