WEB本の雑誌のミナミノミナミノ評

(モノグラフの自由帳さんより) 普段ライトノベルを読まない人たちによる、秋山瑞人さんの『ミナミノミナミノ』評。興味深いです。
評価はわりときっぱりと分かれていて、A〜E五段階でAが一人、Bが二人、Cが一人でDが三人。高評価の人はあまりライトノベルとしての特徴には触れていなくて、逆に低評価の人は挿絵や男の子に都合のいい設定に対する違和感がもっぱらの非難の対象でした。おおまかに、ライトノベルとしてのお約束をスルーできた人は楽しめて、最後まで引っかかった人は楽しめなかったという構図になっていますね。『ミナミノミナミノ』の書評をするためのスペースだったはずが、結局「私にはライトノベルは合わない」という主張だけに終始してしまっているものも見られます。これはもちろん、そんな評を書いてしまうのが恥ずかしいことだというわけじゃなくて、ライトノベルがまだまだそのくらい特異なジャンルなのだということを示しているんでしょう。*1
そういえばこどものもうそうさんの『撲殺天使ドクロちゃん』を20数名の女性に読んでもらうという実験も普段ライトノベルを読まない人にむりやりドクロちゃんを読ませる試みで、結果が待ち遠しいです。

*1:フランス書院とかハーレークインとかはさすがに悪意を感じるのでどうかと思いましたけど