『ARIA(1)』天野こずえ

ARIA (1) (BLADE COMICS)
じゃがバター。
のんびりのんびり。読んでるだけで楽しい類の漫画ですね。コミックブレイドで連載中なので、ちょっと一話ほど読んでみれば大体の雰囲気は掴めるでしょう。人だけでなく街の風景もとても綺麗に描かれていて、水の都ネオ・ヴェネツィアという舞台設定が非常にうまく使われています。この美しい街の魅力自体が、この作品の核のひとつなのでしょう。
冗談やっているシーンでキャラクターの顔がコミカルにデフォルメされることはよくあることですけど、この漫画はその頻度が妙に多いですね。三話の暁さんに至っては変な顔率が六割超えてます。変な顔漫画。でも地の絵自体は丁寧ということもあり、これはこれで面白いです。何より作品世界のんびりとした雰囲気を引き立てるのにも一役買っています。
水の都の水先案内人だからウンディーネなんですね。さらにサラマンダーも出てきましたから、そのうちノームやシルフィードなんかも出てきそうな予感がします。あと四話のアレにはぞっとしました。ギャー。