『ガニメデの優しい巨人』ジェイムズ・P・ホーガン

ガニメデの優しい巨人 (創元SF文庫)
一気読み。*1
お話が進むほどタイトルの言葉が利いてきますね。最初の50ページほどは状況説明が続きますけど、そこからはもう 問題提示→解決→次の問題提示→解決 の連続で畳み掛けられるのでまったく飽きません。生物の進化について云々する部分は理屈の繋がりが多少難解ですけど、少し注意深く読めば理解できるようになっていると思います。人類とガニメアンの気性の違いの起源には、思わず現実の話であるかのように納得させられてしまいました。
シリーズ二冊目にもなると、ダンチェッカー博士がだんだんかわいく思えてきました。ゾラックの気がいい感じに利きすぎていて、その口振りから『サガフロンティア』のレオナルド博士を思い出しました。

*1:「読了」の亜流。