魔王予言「現代学園異能は新伝綺よりも浸透する」

タイトルはちゆ予言のパクリです。ちょっと言ってみたかっただけなんです。

「新青春」とか「新伝綺」はもともと出版社側が言い出した言葉で、商業作品を売り込むための宣伝文句的な意味合いが多分にあります。つまりトップダウン型のジャンル定義。対してこっちの「現代学園異能」は受容者である読者が作品を語っている間に自然発生的に生じた言葉で、ボトムアップ型。この点で「新青春」とか「新伝綺」よりは「現代学園異能」の方がキーワードとして最終的に流行るのではという気がします。みたいな。「セカイ系」も「萌え」ボトムアップな言葉でしたしね。サンプル数が少ないので自分で言っててぜんぜん信用なりませんけど。
あと「学園」率が高いのはライトノベル市場の必然なので、そこはそれとして分けて考えた方がいいのでは、という気もちょっとしました。日常⇔非日常の対比は「異能」の一言で表現できているので、削るとすればこれかなあ、と思ったり。
エセ伝奇ファンの私としては、「伝奇」というジャンルについて知ることが「現代学園異能」というジャンルを考える上で役に立つのでは、と思ったりします。内容的にかなり重なるところもありますし、例示された作品のラインナップを見て「単に伝奇でいいのでは?」と考えたりもしましたから。つまり何かというと、みんな『総門谷』とか読めばいいと思います!

追記

あー。なんだか名前が変遷しつつある模様。まあ名前がどうなるにしろ、この方向性の何かを定義することに一定の意味はあると思います。