たのしい神話(1)「神話世界について」

 まずは基本から、「そもそもこの世界ってどうなってるの?」というのを考えてみたいと思います! と言ってもぜんぜん方針とか立たないので、まずは記憶を引っ張り出して思い当たる特徴を片っ端から並べてみましょう!

  • 最強の神は幼女(半裸。寝言ポエマー)
  • 大地のど真ん中に軌道エレベーター並みの巨大な槍が突き刺さっている(世界樹がなかったので槍を刺しました)
  • 神とか怪物とか魔法とか擬似科学とかが実在する(水に言葉が伝わる。すごい)
  • 剣より槍のほうがメジャー(剣と書いて槍と読んだりするので訳すとき困ります)
  • 「猫」と「竜」がモンスターの二大頂点に君臨(にゃーにゃーちゅーちゅー言いながら壮絶バトル)
  • 「豆腐」はDQで言うところのスライムにあたる常連モンスター(色違いから形状違いまで一通り揃っています)
  • 人間の腕が一対だとか目が二つだとか誰が決めた!(作中のどこにも明記されてないですもんね!)
  • VIPPERくさい神様がいる(コテハン持ち)
  • 納豆の神様がいる(納豆樹林帯の奥に潜むと)
  • 大豆こそは万物の根源!(四つの力は納豆・豆腐・味噌・醤油で説明できる)
  • 巫女のよだれが神との交信手段(性的な交わりも兼ねる)
  • 世界を裏から操るポニー教(ポニーテール=触手)

 はい、さっぱりわけ分かりませんね! 

 そもそも、「まず概要を掴もう」というところから入ったのがよくないのです。「大筋の骨格を決めてから細部を作っていく」ような通常の作品体系と異なり、この神話は「各々の細部をばらばらに作っていったらいつの間にか全体の大筋が見えてくる」という発想に基づいているからです。むしろ「前提が毎回変わる」のがこの世界の基本なのです。

 というわけで今後は「細部に目を向けよう」という方針のもと、まずは一柱の神様やひとつの事件といった細かい部分にいきなり焦点を当てていく形で神話の勉強をしていきたいと思います。さしあたって次回のテーマは、「このアルセス野郎!」という決まり文句でお馴染みな人にはお馴染み性格の悪い主神・アルセスです。皆で石を投げましょう!