『よつばと!(5)』

よつばと! (5) (電撃コミックス (C102-5))
すごいなあーと。感じることは沢山あるのに、そのどれも成文化するのがすごく難しいです。何も変わらない穏やかな日常がずっと続いていますけれど、この世界を崩すことなく維持し続けているあずまさんのお仕事って、実はとても凄いことなんじゃないかと思います。
以前ユリイカのインタビューで言ってたので、絵の視点の高さに注意しながら読んでみました。たしかに、よつばちゃんの視点から見上げているような構図のコマがかなり沢山ありますね。よつばちゃんが何か珍しいものを発見したときは大抵その視点からの絵で、逆によつばちゃん自身が変な行動してるときは大人の目から見た絵になっていることが多いです。こういう部分、ちゃんと意識して描かれてるんだなあと。
海に遊びに行く回、えなちゃんが電車の吊り革に手を伸ばそうとするシーンで一瞬ページを捲る手を止めてしまいました。えなちゃんって、よつばちゃんのおかげで相対的にしっかり者に見えてしまいますけど、まだまだ小学生なんですね。吊り革に手の届かないくらい小さな子だったと今さら気付いてちょっとびっくり。何気ないんですけど、すごく素敵なシーンだったと思います。