祟殺し編 其ノ弐「キズナ」
うーん。どうにか「よかった探し」をしながらこれまで見てきましたけれど、そろそろ誉める言葉が尽きてきました。沙都子ちゃんに突かれた圭一さんがものすごい勢いですっ飛んでるのはご愛嬌としても、事態がいかに緊迫したものなのかぜんぜん表現されていません。本当に一分一秒を争う抜き差しならない状況のはずなのに、そこの説明がないため皆ものすごく呑気に見えます。だから園崎家を訪ねていった圭一さんの行動は鬼隠し編並みに突飛なものに感じられますし、それはラストの沙都子ちゃんにしても同様。原作とは表現の仕方が違うのだという話はありますけれど、そういうことを抜きにして単純に伝えるべき部分が伝わっていません。
最初の方はまだ頑張れていたと思いますけれど、原作情報の切り捨てが多くなった「綿流し編」以降は展開をなぞるのがやっとの状況になっています。「これからの一生で原作をプレイするつもりは一切ない」という人と、既に原作をプレイ済みでアニメに原作ほどの内容を求めていない人は、このまま見続けてもいいと思います。でも、もしも「いつか原作をプレイするつもりだけれど、とりあえず今はアニメの方を観ている」という人がいるのなら、すごく厚かましい言い方だとは思いますけれど、この先のお話を視聴する前に原作をプレイしてしまうことをお勧めします。アニメでネタばらしをされてしまうには、このひぐらしという作品はちょっと勿体なさすぎます。アニメが単体として悪い作品だとは思いませんし、原作未プレイの人にはそれなりに評判良かったりもするようです。でも、思いっきり信者発言なのは自覚してますけれど、原作は本当にこんなものじゃないんです。