『ROOM NO.1301 #4 お姉さまはヒステリック!』
愛し合う二人が一緒に東大に入ったらあべべべべ。(←間違い)
前巻の衝撃のラストに追い討ちをかけるような、さらに酷い展開に。49ページの挿絵に至る流れは、ライトノベル誌に残る神っぷりだと思います。「世界の終わり」なんて使い古された言葉ではとても表現しきれないこの表情。ぶわっ。
ひと嵐過ぎ去って後半になると、お話の中心に新たなキャラクターが参入してきます。このシリーズには倫理観や常識力が逸脱してる人格が多いですけど、行動自体がヘンというキャラクターは意外と珍しいのかもしれません。
相変わらず、どこへ向かっているのやらさっぱり分からないストーリーラインです。現実は「物語」なんていう都合のいい文脈に沿って進むことはありませんから、そういう意味でこの作品はとても写実的なお話だなあと思います。
このシリーズの感覚は、ニコニコ動画なんかで素人のゲームプレイを見守っている気分に近いかも知れませんね。スーパープレイ動画のようにゴールを見据えた計算ずくの展開に驚嘆するわけではないんですけど、その場その場で直面した問題にいちいち試行錯誤していく種の面白さが存在するんだと思います。