『ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編(体験版)』
きゃー。まさにホラー。ホラーの本質は超自然現象とは無関係だということを改めて実感しました。もちろん祟りや鬼隠しみたいな超自然的な要素はありますけど、この作品の怖さは「超自然だから怖い」っていうものじゃありませんよね。超常現象自体を恐怖の対象にした『バイオハザード』などは全然怖いとは思いませんでしたけど、本作はもう文句なしに怖かったです。(夜眠れなくなりました)
ただ、前半のコメディー部分のプレイはやっぱりちょっと苦痛でした。よく言われているあの絵についてはすぐに慣れることができたんですけど、それよりむしろ、なぜか登場する女の子たち全員が主人公に好意を持っていたり、主人公がその状況に対してあまりにも乗りがよかったりすることの方に違和感を感じました。でもこれってよく考えたらこのゲームだけじゃなくて、この手の「女の子がたくさん出てくるゲーム」にとってはお約束のことなんでしょうね。お約束につっこみを入れるのは不粋なのでやめておきます。いい勉強になりました。この一作で耐性がついたので、次からは気にせずプレイできそうです。
えっと、とにかく、前半のこの上なく馬鹿馬鹿しい展開が後半の凄さをいっそう引き立てていることに疑いはありません。気が弱っている時にこれをプレイしてしまったら、本当に数日くらい立ち直れなくなる人もいるんじゃないかと思ってしまいます。昭和58年という時代設定は本作ではあまり使われていなかったようですが、うまく使えば色々と使い道がありそうなので次作以降に期待してみることにします。