漫画版『ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編(1)』

ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編(1) (ガンガンコミックス)
シリーズ掴みの第一作。原作ゲームではほぼ半分を占めた前半のラブコメパートがごっそり削られ、第一話と第二話の前半に圧縮されています。第二話冒頭からもう綿流しのお祭が始まり、まあ後はいつも通りのアレな流れに。ホラーゲームとしてのひぐらしの代名詞である例のシーンの演出は、原作つき作品のコミカライズとしては期待値に達していました。これだけ脅せば引きは十分。やっぱりどうせなら原作を最初にプレイしてもらいたいとは思いますけれど、この漫画から流れてくる新規プレイヤーもそれなりに生じたと思います。
キャラクターに関しては概ねイメージ通りですけれど、大石刑事はちょっと性格(ていうか顔)がねちっこすぎやしないかとも思いました。大人の汚さを有しながらもある種のダンディズムを持ち合わているのが彼の魅力ですけれど、この大石さんはちょっと下品な方向に特化しすぎているような気がしました。ていうかイリーとクラウドのメイド服姿なんて見たくありませんよ!
他の二編に比べ、全体的に満遍なく微妙に絵が崩れているのは残念。表紙絵と同じくらいのクオリティをずっと保ってくれればよかったんですけれど、それはちょっと難しかったようです。あと巻末の色曝し編でお風呂に入ってる梨花ちゃんは位置的に絶対胸見えてると思いました。