『ある日、爆弾がおちてきて』

ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)
あー。良作。とっても良作。良作オブジイヤー。良作という言葉がこれほどぴったりな本もそうないと思います。とにかく受け皿が広そうというか、百人が読んだら九十八人くらいが誉めるんじゃないかという普遍性。力の抜き方のバランスが凄いですね。これ以上濃くしても薄くしても、これほどの一般性は得られなかったでしょう。古橋さんの作品は『ブラックロッド』だけ読みましたけど、まあよくもこれだけの変わり身を。なんでしたっけ、叙情SF? 『夏への扉』もこんな感じなのかな、と思ったりしました。とりあえず『おおきくなあれ』と『トトカミじゃ』と『三時間目のまどか』と『むかし、爆弾がおちてきて』が好きですよ。(節操ない)