ゲームは楽しいという原衝動にもう一度ふれるために - ラストレムナント買ってきました
ラストレムナント買ってきました。
あえて違うタイトルとして出された作品にサガ性を求めるのはアレなんですけれど、この作品の中にサガの魂に通じる何ものかを感じられるかどうか、が私の注目したい一点です。あるいは、サガ性とはまた異なる形での河津神性の発露を見られるのなら、それもまた得がたい経験になると思います。ついでに、きっと長すぎるくらいになるだろうと予想される派手派手しいムービーとかも、心に余裕をもって楽しめればいいなと思います。
そしてもうひとつ、本作は世に言う"悪しき商業主義"の象徴たるCGばりばりスクウェア・エニックスのビッグタイトルですが、その中に実は"フリーウェアゲームスピリット"なるものが見いだせるのではないか、という、これは一種の願いのような思いがあります。河津神は大手ゲームメーカーの元取締役・現エグゼクティブプロデユーサーという肩書きを持つ方ですが、その精神性においてはきっとこちら側にも同時に存在すると信じているからです。
「ゲームシステム」とか「ストーリー」とか「演出」とか、そういった個々の要素に限定されない表現手段の総体としての「ゲーム」という創作物に、私は何にも勝る魅力を感じています。そしてそのゲームの魅力を私に教え続けてくれたのがサガというゲームであり、河津神という存在でした。もし私がサガをプレイしていなかったら、私は今のような形で創作物を楽しんではいなかったでしょうし、自分が作る側に回って神話遊びをすることもなかったでしょうし、この日記すら存在しなかったと思います。ちょっと話が飛びすぎだと思われるかもしれませんが、サガという作品に私はそのくらい個性を規定づけられています。
こぎれいな包装から取り出したばかりのXBOXの筐体が、今私の目の前にあります。一見ちょっと縁遠い高級感すら感じられてしまうこのゲームを通して、私はあの原衝動的な「ゲームの楽しさ」にもう一度ふれられればいいなと願っています。