ハロウィン(2日目 6:00)

金蔵の書斎

  • 6時きっかりに起きられる金蔵。

 金蔵の書斎のベアトの肖像画もブレザー姿に。これは本当に絵が変わってるわけではなく、単なる背景イメージなのでしょうか。

  • 金蔵「前回のような無様は晒さぬぞ」
  • 金蔵の存在が全面的に幻想サイドにあるのであれば、以前のゲームの記憶があっても何もおかしなことはありません。

使用人たち

  • 郷田さんはいくつかの雑事を特別に免除されて、厨房で食事の用意
  • 黄金の鷲の三人が手分けして朝の雑事
  • 食堂に入る紗音さん。親族会議は終わっている。
  • 食器が片付けやすいように寄せてある。そうする余裕があったということは、礼拝堂へ無理矢理拉致されたということはなく、自らの意志で行った可能性が高いと考えられますね。特殊部隊「海猫」の出番はないと。
  • メモを発見する紗音さん。
  • 「礼拝堂」

楼座の自室

  • 自室で寝てる楼座さん。昨晩何してたんですか。
  • 7時にもならない早朝から、源次さんに起こされる楼座さん。礼拝堂に……と耳打ちされる。
  • 祖父から近づかぬよう厳命されていた礼拝堂に近づくのは、罪悪感と恐怖を感じる……と楼座さん。まるで昨晩、礼拝堂にいたことを忘れているかのような描写。
  • 礼拝堂の位置は、屋敷の裏からほんの少し歩いたところ。
  • 背景画を見ると、三階分くらいありそうなけっこう大きな建物。
  • 礼拝堂の前に、熊沢さん以外の使用人が集まっている。
  • 礼拝堂の入り口に魔方陣。EP1第一の夜と同一?
  • 第一発見は紗音さん。
  • 食堂に残されたメモに、楼座さんは心当たりがない。
  • "Happy HALLOWEEN for MARIA"と、EP1にはない文字。
  • 蔵臼さんたちは行方不明。シーツの様子から、ベッドに戻っていないかもと紗音さん。
  • 礼拝堂の鍵はマスターキーに対応していない。その鍵はキーボックスから紛失している。
  • ドアノブを押したり引いたりする楼座さん。これを指紋隠蔽のための工作と考えるのは流石にこじつけすぎでしょうね。
  • 金蔵の大切な礼拝堂なので、窓を割って入るようなことは流石にできない楼座さん。
  • 真里亞ちゃんを心配して、ゲストハウスの様子を見に行く楼座さん。四人は寝ている。
  • 真里亞ちゃんの手提げから、こっそりベアトからの封筒を抜き出し、破った中から鍵を取り出す楼座さん。
  • ここで戦人さんが、楼座さんに気づきつつも寝ぼけたまままた眠ったという描写。

再び礼拝堂

  • 礼拝堂は先ほどの鍵で開いた。
  • 牧師が立つような祭壇に、なぜか食卓が置かれている。
  • 牧師……ということは、いちおうプロテスタント
  • 食卓の上はハロウィンパーティの様相。
  • 席に着いたまま死んでいる、蔵臼夫妻、絵羽夫妻、留弗夫夫妻の6人。
  • 胸元から腹にかけて、縦に裂かれている。
  • 腹の中にはお菓子が詰められている。
  • 幼少期の誕生日、七面鳥のびっくり料理を思い出す楼座さん。中から出てきたケチャップのオムライスが蛆のように見えて、楼座さんのトラウマになっている。
  • 胃液が出るまで吐く楼座さん。彼女が犯人だとして、演技で吐くなんて真似はなかなかできませんよね……。その場の全員がグルで、このシーンは虚構だった、みたいな展開でない限り。あとは嘔吐を催す薬品とか?
  • オノマトペが大ハッスル。単体で使うのでなく、普通の文章の途中に無理矢理ねじ込んで文体を壊す、という効果。
  • 擬音は小説の興を削ぐから使うべきではない、みたいな紋切り型のアドバイスがありますが、なんかもうそういうレベルじゃないですね。
  • 郷田が警察、と叫び、ようやく我に返る一同。
  • これが郷田さんの誘導とかは……まあ一応可能性だけ。
  • 源次さんと紗音さんは金蔵に報告。郷田さんと嘉音くんは警察に電話。あと南條先生に来てもらうように、と楼座さんがそれぞれ指示。

屋敷

  • 子供たち。
  • 屋敷の中には、他に誰も見あたらない。
  • 戦人さんは、楼座さんが真里亞ちゃんのかばんを漁っていた"ような気がする"と寝ぼけた記憶であることを断りつつ証言。
  • 破られた手紙に気づいて、真里亞ちゃんは大騒ぎしている。
  • 封筒の存在については、昨晩の時点で真里亞ちゃんが一同に見せびらかしている。
  • 玄関から南條先生が登場。先生も状況を把握していない。
  • 嘉音くんと郷田さんが外から登場。
  • 郷田さんは使用人室に飛び込む。電話のため。
  • 嘉音くんは楼座さんが……と南條先生に耳打ち。
  • 真里亞ちゃんいわく、ベアトからもらった手紙は「黄金郷への招待状」。あの凄惨なハロウィンパーティに招待されたということ?
  • 南條先生、嘉音くんについて行く子供たち。

礼拝堂

  • 現場を目の当たりにし、パニックの子供たち。
  • 楼座さんはすぐに施錠しなかったことを後悔する。
  • 「惨状に呆然とし感情を忘れてしまったかのような真里亞」と地の文。それを抱きしめ涙を流す楼座さん。
  • すぐさま、きひひモードで喜び出すかとおもったら、そういうわけでもない?
  • 一瞬だけ挿入されるメタ世界。憤る戦人さん。
  • 前回と違い、両親の死に顔を見せてやったのだから感謝しろ、と嗤うベアト。
  • つまり、今回は入れ替わりの可能性はないと。遺体の身元を保証するのが、今回のベアトの方針。
  • 南條に検死を巻かせていいのか? 医者がグルというのはミステリーの王道だろう? と煽るベアト。
  • 作者からの煽りでもある……というのを念頭に置いて解釈すべきセリフ。
  • 郷田さんが戻る。当然、電話は故障。
  • あいつだ! と短絡的に19人目を犯人と考え飛び出す朱志香さん。
  • 朱志香の気持ちも分かるが、まず19人目が何者なのか理解する必要がある、と戦人さん。
  • いつの間にかきひひモードの真里亞ちゃん。
  • 惨状を目の当たりにした直後の真里亞ちゃんは、きひひモードではないように見えました。死体を見てショックを受ける→防衛本能が働く→きひひモードへ移行 という流れ?
  • 戦人さんの独白。昨日一度昼寝して、起きると雨が降り始めていた。そしてその頃には、世界はおかしな方に傾き始めていた。寝ている間に何があった?
  • テーブルの上に、未開封の封筒を発見。楼座さんが受け取った手紙がこの時点で未開封とは考えづらいので、別のものの可能性が高い?
  • 宛名は「残されし者たちへ」
  • 内容はEP1の晩餐で公開されたものと同一。
  • 片翼の鷲が押印された黄金のインゴッドがテーブルの上に3つ。なぜ3つ? 一人あたり1000万? 夫妻が三組だから?
  • 後に熊沢さんが語るには、蔵臼さんが見つけたインゴッドは1つだけ。
  • つまり、それ以上の数である3つを示すことで、ベアトが黄金のありかを知っていることを示している、と。
  • 6000万円くらいの価値はある! と譲治さん。
  • 6人殺されて6000万円とは安すぎる! と戦人さん。

朱志香と嘉音(2日目 6:43)

うみねこのなく頃にエピソード4までの完全なネタばれを前提とした、二周目のプレイメモです。未プレイの方はどうぞご注意を。

屋敷

  • 貴賓室に押しかけようとする朱志香さん。
  • 朱志香「目を見れば分かるんだよッ! 私が見破ってやる!」
  • 目を見れば分かる……さりげなく出てきましたが、適当言ってるだけ? なんかそういう人を見る眼力みたいなものが彼女にはあるとかでしょうか。
  • 貴賓室には鍵がかかっている。これはマスターキーで開く。
  • 朱志香さんを止めようとする郷田さん。しかし嘉音くんはマスターキーを朱志香さんに渡す。
  • 部屋を開けると誰もいない。ただし、ベッドの痕跡など、人のいた気配がある。
  • このメンバーでベアトの顔を知るのは嘉音くんだけ。それが虚構でなかったなら。
  • 部屋に残された便箋。
  • 「こんな間抜けに育てた親はどんな親? うん、見たよ。本当にそっくりな間抜け面」「今はお菓子の国でお腹いっぱい!」
  • 両親と、その子供を侮辱する内容。怒り狂う朱志香さん。
  • 朱志香さんに限らず、子供たちの誰が読んでも「自分と両親を侮辱された」と解釈できる文面に注意。真里亞ちゃん以外の子供なら誰でもよかった?
  • 泣き叫ぶ朱志香さん。喘息の発作。
  • ここは自分に任せて欲しい。涙を流す時間も必要……と嘉音くんの指摘。彼と朱志香さんの交流もふまえて全て理解し、場を譲る郷田さん。
  • 年季あるベテランである郷田さんは、嘉音くんの目に克己の輝きを見る。この時点で、郷田さんは初めて嘉音くんを信頼する。
  • こういうところで、郷田さんは決して悪人ではないですね。最後に見せる悪意のない微笑みが印象的。
  • ただ、続く第二の晩の実行犯は、郷田さんである可能性が高いという話も……。
  • 郷田さんが楼座さんのところへ戻る。
  • 嘉音くんは朱志香さんの後ろに控える。彼女が求めるまで手助けはせず、しかし彼女がいつでも振り返れる位置にいる。
  • 自分の部屋の前で力尽き、はじめて助けを求める朱志香さん。その声はテキストに現れないほど弱いもの。それでも、嘉音くんはそれを聞き分ける。
  • 手を貸す嘉音くん。
  • 自室で、多少落ち着く朱志香さん。
  • 嘉音くんは楼座さんの元に戻らない。朱志香さんを一人にしないため廊下で待つと、自ら進み出る。
  • 部屋の中で一緒にいる、とまでは言えなかった嘉音くん。朱志香さんは、そのことに僅かな失望を感じた様子。
  • ベアトが廊下の嘉音くんの前に登場。
  • 女心の分からないお前は家具だ、と挑発。
  • 朱志香を殺す、とベアトが宣言。
  • 部屋の中で朱志香さんの悲鳴。
  • 黄金の蝶が群がり、朱志香さんを窒息させようとしている。
  • 喘息のメタファーにも見えます。実際、蝶たちが発作を引き起こしているかのようだ、という描写あり。
  • 完全に幻想サイドの描写になっていますが、その中に現実のメタファーなりなんなりがあるはず。幻想は「推理をミスリードさせるためだけの無意味な虚構」ではない、という方針で考えてます。
  • 山羊さん登場。お服にはちゃんと片翼の鷲のマークあり。
  • 魔法は手品的なトリックで説明が付くはず……みたいな可能性に縋っていた初読時の希望が、この時点でほぼ完全に潰えた感じ。さすがに動揺せざるを得ませんでした。
  • 「従者は、這い上がる時こそ獣のように見えたが、それの背筋は美しく、黄金の魔女に使えるに値する気品を十分に備えているように見えた」
  • 気品……。EP4ではあんなのでしたが……でもこのEP2の時点では、たしかにこれ以上の脅威もありませんでしたよね。立ち絵もなんかすごいでかいし。

 あー。郷田≒ゴート=山羊とか、身体がごっついとか、いちばん下っ端だとか、郷田さんと山羊さんの符号はけっこう見受けられ。

  • 状況的にも郷田さん犯人説がいちばん無難な推理ですし、そういうメタファーの可能性はありすぎるほどありますね。少々あからさますぎる気もするので、ミスリードかも。
  • 山羊さんソード。びよーん。
  • 予想の斜め上の展開の上、効果音が微妙に間抜けだったりして、初読時は笑わざるを得ませんでした。
  • 嘉音くんもソード出す。びよーん。
  • 初読時、頭の中で何かが決壊した瞬間。これで「赤字」というロジック寄りの手掛かりが示されなかったら、本当に屈服してたかも。
  • 金蔵は家具を生み出すことにかけてはベアトが褒めるほどの腕前。
  • 嘉音「………見せたく…、なかった」
  • まるで仮面ライダーのよう……。
  • 思い人を助けるため、自分が人間でないことを顕わにせざるをえない……という状況。当然ベアトはそこにつけ込む。
  • ベアト「真に熱き炎は青く静かだという」 ひぐらしにもちょっと出てきた話。
  • EP1の鉈、今回の青い炎と、嘉音くんにはレナさんとのいくつかの符号がありますね。あまり、キャラ的に重なるところは感じないのですが……。偶然かもですが、何かの意図を疑っても、まあ損はないでしょう。
  • 剣を出したり引っ込めたりする演出。剣の軌跡を一枚絵として映し出す演出。このあたりの演出は、正直上滑りしてるように思えなくもありません。
  • でもEP3以降から演出が段違いに上手くなっていったのを考えると、これは価値ある下積みだったなと。
  • 勘が戻らぬことを言い訳にしてもいいぞ、とベアト。つまり、昔はこの力を使うことが多かったと。使用人が二派に分裂した一件?
  • 山羊さんを倒す嘉音くん。
  • ベアト「ハンドメイドには勝てぬか」
  • 嘉音くんはハンドメイド。山羊さんは量産型とか?
  • 煉獄の七杭、色欲のアスモデウス登場。この辺から竜騎士さんやりたい放題。
  • 上半身は詩音さんの制服の色違いっぽいもの。下半身はエンジェルモート
  • アスモが微妙なエロトークで嘉音くんをいじる。以降のエピソードでどんちゃんやってるのを見てると、この子も背伸びーなだけっぽいですが……。
  • 嘉音「ぼ、…僕を可愛いと言うなッ!!!」
  • そこは突っ込むんですか。
  • 嘉音の背中が狙われる。朱志香さんはそれを読み、嘉音くんを庇って自分が刺される。
  • 朱志香さnのこの行動自体が、ベアトの読み通りの展開。
  • 憤怒のサタンが現れて嘉音くんにトドメ。EP1でも、嘉音くんを殺したのはサタンだったと。
  • 嘉音くんが本名を伝えようとするも、間に合わずに息絶える朱志香さん。すぐに嘉音くんも絶命。
  • 嘉音くんの死体はベアトに消され、朱志香さんの死体だけが残される。

新しいルール(2日目 6:50)

うみねこのなく頃にエピソード4までの完全なネタばれを前提とした、二周目のプレイメモです。未プレイの方はどうぞご注意を。

金蔵の書斎

  • 紗音さんと源次さんに、6人の死を知らされる金蔵さん。動揺はない。
  • 6×9 = 42
  • 使用人たちにも自由を与え、労う金蔵。けれど源次さんは最後まで側にいると返す。
  • お前たちには全てを話しておきたい、遺言を書く、と金蔵。紗音さんが筆耕。
  • 「遺言」は、これまで金蔵の最も嫌う禁句のひとつだった。
  • 自分の生涯を対局にたとえる金蔵。思い出深い対局を棋譜に残すのも楽しいことだと。
  • ベアトとの出会いから語り始める金蔵。
  • 金蔵「あれは昭和の何年だったか…。…確か、終戦の……、」
  • と、話し出そうとしたところでフェードアウト。
  • 金蔵の生前、紗音さんがこのように筆耕をしていたという可能性はありますね。
  • これが過去の話であれば、この時書いた「遺言」が他のEPで出てくることもあり得そう。
  • EP2ではこれ以降、遺言については触れられないので、もっと広いスパンでの仕込みなのでしょう

礼拝堂

  • 郷田さんが戻ってきて、今は嘉音くんが朱志香さんの面倒を見ていると告げる。アリバイ的に、使用人くらいしか怪しめる対象がいないわけですが……。
  • ここはこのまま残して立ち去るべき、と南條先生が、続いて郷田さんも進言。彼らが犯人だった場合、何か嗅ぎ回られたくないものが礼拝堂にある?
  • とはいえ、既に戦人さんたちがかなり調べた後の様子。隠したいものがあるなら、もっと早くに言うでしょう。
  • とすれば、単にシナリオを先に進めたいとか。
  • EP1に続き、太陽の7の魔方陣
  • ハロウィンフォーマリア。真里亞ちゃんのことか、あるいは聖母マリアか。いずれにしても、神への冒涜ととれるもの。
  • わざわざ礼拝堂に呼んでから殺した理由は?
  • 殺してから運ぶのは手間。呼んでから殺したなら、関係ない者に目撃されるリスクを減らすなどのメリットがある。暴れても物音が届かないし、犯人にとっては屋敷の中よりいろいろ安全。
  • 黒魔術に傾倒しているくらいだから、金蔵に神への敬意はなさそう。では何のために礼拝堂をここまで大事にしているのか?
  • 「いつか自分もあそこで祝福を受けることもできるかもしれない。しかしそれは、奇跡でも起きない限り、訪れない」的なことを金蔵が言っていたと、南條先生の証言。
  • 礼拝堂扉上のアーチに、建立当時から記されていたであろう古い金文字リレーフ
  • This door is opened only at probability of ...とまで読んで、戦人さんはギブアップ。
  • 譲治さんがm、b、t、qと発言。これはミリオン、ビリオン、トリリオン、クアドリリオンと予想されます。
  • 九羽鳥庵=quadrillion=1000兆(でしたっけ?)
  • 要は、1000兆分の1の確率でしか開かない扉、と。
  • 真里亞ちゃんの訳
  • 「この扉は、奇跡が起きない限り、開かない。あなたは、奇跡が起きない限り、祝福されない」
  • これくらい読めとか無茶を言う真里亞ちゃん。きひひモードの真里亞ちゃんは英語も読めると。しかもquadrillionとか、かなりマイナーなスペルまで。
  • 楼座さんだけでなく戦人さんにもボコボコ殴られる真里亞ちゃん。痛そうです><
  • 郷田さん説。金蔵はベアトリーチェを深く愛していたが、既に結婚していたため結ばれることができなかった。だから、結婚のための礼拝堂だけを建てて……と。
  • 大きい図体のくせに、えらくしんみりしたことを言うなあと感じる戦人さん。
  • 朱志香さん殺害の最有力候補である郷田さんが、このタイミングでこう言う理由は? 何かの誘導?
  • 礼拝堂の鍵は一本しかなく、複製もない。そのことにやっと気づく一同。真里亞ちゃんだけは既に気づいていたという顔で、一人で笑っている。
  • ベアトの手紙は、昨日の昼前からずっとマリアの手元にあった。手紙の中には一本しかない礼拝堂の鍵が入っていた。礼拝堂は楼さんが開けるまで施錠されていた。

メタ空間

  • 互いの根拠を否定し合う千日手、パーペチュアルに陥る二人。
  • ここでベアトが新ルールの追加。
  • 戦人が魔法を否定する根拠として頻発する"情報不足""根拠否定"を打破するための、赤き真実。
  • 赤字は赤字だから真実であり、立証義務はない。
  • 「赤が真実である」というのはゲームのルール。現実がどうであったかには関わらず、ゲーム盤上においてこの赤字は覆らない。ゲームというルールの中で考える範囲においては、赤字を疑う必要はない。ベアトが赤字を覆すようなことがあれば、それは単なるルール違反。
  • ただし、ゲーム盤の上で「赤字」として語ったことが、現実に即しているとは限りません。
  • そもそも「現実」って何、という話。各EPで異なる現実がある時点で、赤字は「唯一の現実」を語っているわけではない、と断じることができます。
  • ベアトが本当に杖をふるって魔法を見せつければ、それだけでベアトの勝利が確定する。それでは面白くないから、根拠は示さない、示す必要がない、というベアトの言い分。
  • 魔法なんて存在しないから目の前で見せる事なんて出来ない、の言い換えとも見えますが……。
  • 生死は捨て置く。6人は確かに扉から入った
  • 礼拝堂の鍵は一本しか存在しない
  • 礼拝堂の施錠は礼拝堂の鍵以外では解錠不可能
  • 礼拝堂の扉は、解錠時には如何なる方法での出入も拒む
  • 6人は確かに"この正面扉"から入った
  • 扉側にトリックはなく、鍵がすり替えられていたという線で攻める戦人さん。
  • 「Turn of the golden witch! ……かわして見せろ」と煽る戦人さん。
  • 楼座は今朝、確かにマリアの手提げの中から封筒を取出し、そおっから正真正銘の礼拝堂の鍵を手に入れた
  • 妾が真里亞に預けた封筒の中身は、確かに礼拝堂の鍵だった。
  • "真里亞の手提げは、楼座叔母さんが封筒を取り出すまで、誰も触れることができなかった"……復唱拒否。
  • 妾が真里亞に渡した封筒と、楼座が開封した封筒は同一のものであるぞ
  • "真里亞が受け取った封筒の中の礼拝堂の鍵は、楼座叔母さんが開封するまで、一度も使用されていない"……復唱拒否。
  • 誰がそれをしたのか? と問うベアト。
  • 回答拒否する戦人さん。犯人の特定は戦人さんの勝利条件と関係ない。だんだんルールをつかめてくる戦人さん。
  • ようやく顕わになってきたこのゲームの独自性。トリックの具体的方法は問わない、犯人が誰かを特定する必要はない。きわめて抽象度の高い論理ゲーム。

 このあたりは赤字の戦い方を学ぶ練習戦のようなもの。ちゃっちゃと先に進みましょうねー。

  • それにしても、赤字を全部写してると時間が掛かりすぎるので、以降は適度に省略します。赤字まとめのページもあることですし……。

 EP4では、"真里亞の鍵は、真里亞受領後から、翌日楼座が開封するまで、誰の手にも渡っていない"が赤字で肯定されます。ただこの場合、楼座さん自身が開封していれば全く問題なくすり抜けられます。

容疑者(2日目 7:30)

うみねこのなく頃にエピソード4までの完全なネタばれを前提とした、二周目のプレイメモです。未プレイの方はどうぞご注意を。

客間

  • 礼拝堂から戻る一同。
  • 「悪ふざけをしていない時は基本的に無口でひとりで遊んでいる」と真里亞ちゃんに関する記述。
  • 作中の描写はいとこたちと遊んでいるシーンが多いので、普段の真里亞ちゃんの姿とはやはり齟齬があるらしいですね。
  • ようやくやってくる熊沢さん。郷田さんから聞いて、ことの経緯をはじめて知る。
  • 譲治も戦人も今は自分が親代わりなのだから、しっかりしなければ……とつぶやく楼座さん。
  • 子供たちを守ろうというこの決意は、後に戦人さんを閉め出すことで結局破られるわけですが。
  • いまや当主代行であることを自覚し、行動を始める楼座さん。
  • まずは引きこもる金蔵の元へ移動。
  • 廊下で、楼座さんに金箔のように張り付く黄金の蝶。幻想サイドの描写。ベアトが悪意を持って微笑む。
  • 再び客間
  • 郷田さんでさえあまりの出来事に朝食の準備を忘れている。
  • あの郷田さんが? 本当に? 何か別のことをしていたからでは? と怪しむことも可能であり……。
  • 一人だけ現場を見ていない熊沢さんは、朝食のことを気にする余裕がある。
  • 紅茶と、ハロウィンのクッキーでも……と失言。現場の惨劇を思い出す一同。
  • これがきっかけで、戦人さんと譲治さんが事件を推理する流れに
  • 19人目は怪しいが、本当に犯人とは限らない……と戦人さん。
  • 逃げ切りたいなら死体を隠せばいいのに、なぜわざわざ事件をアピールするような真似を? とお約束の謎。
  • 郷田さんは、貴賓室で見た挑発のメモを報告していない? 19人目は本当に犯人か? という議題なのに、挑発メモに関する言及がないのが不自然です。朱志香が部屋を荒らした……という話はちゃんとしてるんですけど。
  • 意図的に隠している? あるいは、メモ自体が幻想で、貴賓室が荒れているのは郷田さんが朱志香さんを襲った際の格闘の跡……とか。
  • 南條先生、郷田さん、熊沢さんに対して、ここではじめて一通目のベアトの手紙が公開される。
  • 熊沢さんは、蔵臼さんの発見したインゴッドの存在を盗み聞いていた。個数は1つ。礼拝堂の3つと数が合わない。黄金伝説は実在する、と示したいのか。
  • EP1の蔵臼さんと夏妃さんの間で交わされた会話と同じものが、以前あった? それとも、別の者との間で交わされた会話? それか独り言とか。
  • 親族がひとつずつインゴットを見つけている可能性を、南條先生が指摘。
  • 客人の荷物を預っていた郷田さんが、その重さから否定。でも今EPの郷田さんは不信人物なので要注意。
  • 碑文を解かせることが犯人の目的なら、碑文の応えにいちばん近い6人を殺したのが不自然。
  • そもそも3つもインゴッドを持ってくることができたのだから、犯人は黄金の在処を知っていると考えた方が筋が通る。
  • 素直に碑文の謎を解け、と真里亞ちゃん(きひひモード)

  • 真里亞ちゃん自身は黄金郷に行きたいので、謎を解く気はない。
  • 紗音さんと源次さんを従えて戻ってきた楼座さん。
  • きひひモードの真里亞ちゃんの頬を容赦なく打つ。強気。
  • 出て行った時とはまるで雰囲気が違う、威厳のある楼座さん。
  • さらに、ウィンチェスター銃で武装している。金蔵に借りてきた……と言ってますけど、まず嘘。
  • 金蔵は突然の出来事に多少取り乱していた。部屋からは出ない……と、楼座さんが報告。えー……あの金蔵が取り乱す?

 楼座さんは金蔵に会いに行った。そして、金蔵の書斎にいた紗音さん、源次さんを連れ帰っている。金蔵が死んでいるはずの書斎で、どういう会話があったのでしょう。

  1. 楼座さんは書斎に入れてもらえず、金蔵の死も知らない。金蔵との意思伝達は、源次さんと紗音さんによる伝言だけで行われた。(つまり騙された、と。でもこの可能性は低そう)
  2. 楼座さんは金蔵の死をもともと知っており、源次さん、紗音さんはグル。
  3. 楼座さんは金蔵の死をこの時の書斎ではじめて知る。源次さんと紗音さんとの間で何らかの会話があり、以降は彼らとグルになる。突然の態度の変化にも説明が付く。

 可能性としてはこんなもの? 

  • 全員集まった方が安全なので、朱志香さんを呼びに行こうという話に。
  • 狼と羊のパズル、と楼座さん。極力全員で行動する方針。それがいちばん安定している。
  • 「お館様より筆耕のご命令があったもので…」と譲治さんに対して口をすべらす紗音さん。これは言うべきではなかった言葉のようで、源次さんに窘められる。

 さて、これは少々奇妙です。金蔵が死んでいるなら、紗音さんが金蔵の遺言を筆耕した事実はそもそもなかったはず。ならば、それを「うっかり話してしまう」なんてことはありえません。

 つまり、これが作者のミスでなければ、紗音さんがわざと情報を流した可能性が非常に高くなります。

  • 一同、朱志香さんの部屋へ向かう。
  • いつになく本気で攻撃的な楼座さん。
  • 楼座さんが犯人なら、この態度をどう解釈すべき? ただの演技?
  • 昨晩の礼拝堂の件といい、後ろ暗いところが全くないというのはほぼありえない。
  • 朱志香さんの部屋の扉に、月の1の魔方陣。描かれて間もない。
  • 郷田さんが犯人として、殺害時に描いたという説に対しては、「描かれて間もない」という情報がネックになるかも。
  • 鍵が掛かっていることを確認し、源次さんのマスターキーで扉を開ける郷田さん。
  • 他の人はドアに触れていないようなので、郷田さんは"鍵が掛かっていた振り"をすることが可能。
  • 「年の割に上品な感じのする室内」という記述。ちょっと意外?
  • 朱志香さんの背中に煉獄の杭。
  • 肺まで届き、亡くなっていると南條先生の診断。死んでからそう時間は経っていない。
  • そして、朱志香さんを任されていたはずの嘉音くんがいない。
  • 部屋には誰も隠れていない。
  • 朱志香さんの部屋の鍵を、室内で発見。
  • 紗音さんが言うには、朱志香さんに自室を施錠する習慣はない。ただし外出時は、親に中を見られたくないという理由で施錠していた。
  • 一瞬だけメタ空間。
  • ベアトによる設定変更。EP2以降では、マスターキーは使用人が一本ずつ持つのみ。過剰分はない。
  • 魔女のゲーム的には、EPごとに設定を変えるのは別に問題ないんですけど、初読時にいきなり言われると後出しジャンケンみたいでびっくりしました。印象悪いので、何かもう少し上手い言い方できなかったものかなーと
  • 使用人の持つマスターキーと、朱志香さん自身のキーだけが、この部屋を開けられる。朱志香さんの鍵は部屋の中。つまり、怪しむべきは使用人。
  • 紗音さんと源次さんには金蔵経由でアリバイがある。ずっと筆耕と立ち会いをしていたと金蔵から聞いた……と楼座さん。
  • この話の流れだと、楼座さんが金蔵と直接会っておらず、使用人経由で会話した……と考えるのは無理筋に思えますね。
  • でも金蔵は死んでいる。つまり、楼座さんと源次さん、紗音さんが口裏を合わせているのはほぼ確定。
  • 郷田さんが怪しいのはミスリードで、こっちが本命な気がしてきますね。
  • 郷田さん、熊沢さん、嘉音くんに疑惑を向ける楼座さん。部屋に招き入れた上で背中を刺されていることから、朱志香さんが気を許した者の犯行と指摘する楼座さん。
  • 自分たちは気を許してもらっていなかったから……と一致団結する郷田さんと熊沢さん。熊沢さんは善人ですけど、脅されれば裏切るタイプでもありますね……。
  • 地の文で「気持ちの悪いコント」扱いされる二人。お後がよろしいようで。
  • というわけで、この場におらず反論権のない嘉音さんが犯人ということで落ち着ける楼座さん。

 この流れ、楼座さんがむりやり嘉音くんを犯人にしようとしているように見えてなりません。命に関わることなのだから、強引に犯人を一人に絞るような真似はせず、可能性のある者全員を疑うのが筋。それなのに、被疑者を脅して「朱志香に心を許されていない」ことを無理に肯定させるような言動。

 筆耕の件にしても、アリバイ作りのためにでっちあげた嘘と考えれば納得できます。紗音さんが譲治さんに漏らしたのは、これを印象づけるのが目的。案の定、「お祖父さまのところで大切な用事をしていたとさっき言ったはず!」と譲治さんが擁護に回ります。計画通り?

  • まあ紗音さん自身は、嘉音くんを庇う発言をしていますが……何を言っても覆らないことを見越してかも。
  • 南條さんは、消極的に楼座さんの説を肯定。結構一貫して、各編の怪しい人の意見を肯定してますよねこの人。
  • マスターキーを持っていないという理由で、今だけは19人目を犯人から外す楼座さん。
  • いやその理屈はおかしい。嘉音くんを襲ってマスターキーを奪えば、19人目単独犯行は可能。
  • 朱志香さんと嘉音くんの魂。
  • 嘉音くんを犯人扱いする流れに憤る朱志香さん。
  • 朱志香さんが「命がけで戦ってくれた」と言っているので、これは戦人さんの想像ではなく、幻想サイドの描写である可能性が高そうです。
  • 朱志香「私だけが知ってたって意味がないんだよ!! 死んでわかった。真実ってのは生きている人間のものだ!! 真実が残らなかったら、死者は報われない!」
  • 「死者の名誉は、生者が認めなきゃ得られないんだ! 誰でもいい! 気づいて!! 気づいてくれよ、お願いだよ!!」
  • 本作のテーマ的な部分に繋がりそうな話。
  • 「全然駄目だな」
  • 戦人さんかっこよすぎ。
  • 戦人「こんなに楽しそうにメシを作る人を、俺は見たことがない」「……郷田さんは、人を喜ばせるのが好きな人なんだ」「そんな人が、自分のメシをうまいと褒めてくれた人を、…たとえカネを積まれたって殺すもんか!」
  • 郷田さんに対する最大級の賛辞ですよね。
  • その分、もし郷田さんが実行犯だったとすれば、耳の痛い話になるでしょうけど……。
  • 復唱要求 "嘉音くんはマスターキーを持っていた"……復唱拒否。
  • この辺は、メタ戦人さんと戦人さんの思考がうまく一致してますね。単なる演出で、実際に連動して行動してるということはないようですが。
  • 朱志香さんは貴賓室を開ける時に嘉音くんからマスターキーを借り、返さなかった。だから嘉音くんはマスターキーを持っていない。
  • 南條さんが、朱志香さんのポケットから、マスターキーを発見。嘉音くんの疑いが晴れる。
  • 実は南條さんが持っていた、なんてこともないですよね……。
  • 嘉音くんが犯人でないなら、朱志香を殺した犯人はどうやって施錠したのか……? と、墓穴を掘った形になるメタ戦人さん。
  • まあ、ゲームが進めばいずれ直面した謎です。心理的な圧力以外に、赤字が増えるデメリットはありません。
  • ベアトが赤字連打。とにかく安易な抜け道はないと。そして窓は内側から施錠。
  • 嘉音はこの部屋で殺された
  • 嘉音くんの死亡が確定。
  • "嘉音くんの死体は、この部屋にある"……復唱拒否
  • "最後の施錠はマスターキーによるものである"……復唱拒否
  • わざわざリスクのある赤を使わなくなるベアト。深化していくゲームシステム。
  • 身内の犯罪を否定し、同時に魔女を否定する矛盾。
  • 最後の手段、19人目犯人説一本に絞る戦人さん。
  • この葛藤はけっこう引っ張るんですけど、結局EP3であっさり捨てちゃうんですよね……。そこに、何か倫理的な理由づけが欲しいと思いました。
  • メタ戦人「お前が、例えば段ボール箱にでも隠れながらこそこそと近づいてきて、熟睡してる俺たちの部屋に忍び込んで鍵を奪った可能性だって充分あるじゃねぇか!」
  • けっこうスネーク好きですね竜騎士さん。ファウストの小説でもこちらスネークとか言ってたし。
  • 身内を疑えば、密室は直ちに解ける。19人目を想定するから解けない。戦人さんの思考的矛盾が生み出した密室だ、とベアトの指摘。全くもって。
  • ベアトも上手い。何も言わなければ、戦人さんは内省の末に身内犯行説を受け容れるかもしれない。でもベアトが挑発するから、躍起になって身内犯行を否定しようとする。
  • 下位世界に戻る。
  • 結局、嘉音くんが犯人でないことは示せたが、じゃあ誰がという問いには答えられない戦人さん。
  • ともかく、犯人であり得ない嘉音くんを犯人と断定していた先ほどまでの状況よりも、誰が犯人か分からない現状の方が安全的にはプラスのはず。
  • 「叔母さんのその眼光は鋭い。……魔女を否定するためなら、誰だって生贄にする。…目がそう言っている」
  • 魔女を否定するため、と戦人さんが感じたのは興味深いですね。娘を守るためでも、犯人を突き止めるためでもなく、魔女を否定するためなのはなぜ?
  • これ以降も一貫して、楼座さんが戦人さんと同じく「魔女を否定する」立場に立っているのが興味深いです。