ファンタジー・SF・メルヘン
メルヘンー、という言葉を上で使ったので、その意味をちょっとだけ考えてみました。(十秒くらい)
超常現象を目の当たりにしたとき、「凄い」と叫んで、便利だからいろいろな用途に利用してみようとするのがファンタジー。
「神秘だ」と感動して、利用するだけでなくその原理まで究明しようとするのがSF。(ゲームによくある「炎属性のモンスターはは水属性攻撃に弱い」などは初歩のSF的文脈だと思います)
「まあ素敵」とつぶやいて、嬉しい気分になっておうちに帰るのがメルヘン。
……と私は感覚的に解釈しているようです。なんというか、ファンタジーやSFにとって超常現象は非日常で異質で特別なものですけど、メルヘンだとそんな超常現象も日常の一幕として淡々と受けとめられている気がするのです。(乙一さんの作品の登場人物が超常現象に接するときの姿勢なんかは、メルヘンなんじゃないかと考えています。)