『SYNTHIA THE MISSION(1)』高遠るい

ネコミイラー。
ん、面白い面白い。意外と普通でした良い意味で。「血が出て骨が折れる極道系美少女格闘漫画」と聞いたから、てっきり年端もいかない女の子が首締められたり爪剥がされたり両足潰されたり生きたまま生皮ひんむかれたりするのかと思いましたけど、そういうのはなし。たしかに死人が出たりはしますけど、それは基本的にチョイ役の男性の役回りですね。女の子が酷い目に合うのを見たい人は玉置勉強さんの『東京赤ずきん』を読みましょう。
ＳＦ寄りの格闘漫画という感想を持ちましたけど、格闘漫画にはあまり詳しくないのでそのあたりは何とも言えません。(ある登場人物の顔に「すごくバキに出てきそう*1」という印象を持ちはしましたけど)　ネコとか涅槃仏とか、ときどき出てくる小ネタはかなりハイセンスで、こういうのが楽しめる方はどうぞという感じでした。そのお話でのメインキャラがシリアスをやってるコマの隅っこで、既出のキャラがこそこそやってる雰囲気もなかなか。第四話のオチとかも、夢がなくて好きですね。

*1:いえ、読んだことないんですけどね。