『夢喰見聞 壱』真柴真
『Gファンタジー連載』。夢喰いの獏である主人公(見た目は人間)が、毎夜の悪夢にうなされる人々の依頼を一話完結形式で解決してきます。悪夢というモチーフ、大正末期という時代設定に加えてときどきオチが黒かったりもして、雰囲気はダウナーな幻想ホラー。でも『悪夢の内容の説明→実際に依頼者の夢に潜って調査→悪夢の原因の解釈とその解決→オチ』という一連の流れは、とてもミステリー的な骨格を持っています。(たとえば、「悪夢の中に出てくるこれとこれの置物は実はこういう心理の象徴で、だからお前の悪夢はこうこうこういう過去が原因だったんだよ!」「ええー!」みたいな) 小説ならともかく漫画でここまでミステリミステリしてる作品は珍しいですし、なかなかよい感じです。