『ひぐらしのなく頃に解 目明し編』(再プレイ9)

前半戦終了。昭和58年に入る直前まで。
鬼隠し編」の頃と較べると、お話の書き方自体がとても上手になったと思います。出題編で「前半は退屈」という欠点がよく挙げられていましたけれど、本作では最序盤にいきなり緊迫したシーンを配置し、その後も緩急ある緊張感を持続させることでこれを克服しています。
本編では、これまで主人公だった圭一さんに代わってヒロインの一人が主人公になるわけですけど、彼女の一人称に特に違和感はありません。口が達者なわりに惚れるのが簡単すぎるor惚れる理由の描写が少なすぎるという印象は少しありますけれど、気になるところと言えばまあそのくらい。*1彼女もポジティブなことばかり考えてはいないので、ときどき共感できない身勝手な言い分も出てくるんですけれど、心理描写自体が不自然というわけでもありません。共感はできずとも、そういう考えに至る過程がプレイヤーにちゃんと理解できるよう描かれています。おじさん心理と少女心理ってやっぱり親和性があるのかなーと、またろくでもないことを考えてしまいました。きゅんきゅん☆

*1:あー、さすがに「きゅんきゅん☆」はどうかと思いますけどー。まあこれはこれで。