たーんぺーんしゅー。感想は個別撃破で。ちゅどーんどーん。
「トロイの木馬」
序盤混乱、中盤ドキドキ、ラストはやっぱり森博嗣さん。落としどころを曖昧にして幻惑感を残すのも面白いですけれど、パズルが一気にパタパタはまるようなカタルシスもそろそろ感じてみたいです。
「赤いドレスのメアリィ」
メリーさんのお話は有名ですけれど、それをこう料理してくるとは。
「不良探偵」
何よりも、真由子さんが哀れすぎます。なんて残酷。この容赦のない切り捨てっぷりが、実に森さんらしいです。慎一さんへの眼差しも、別の意味で森さんらしいんですけれど。
「話好きのタクシードライバー」
にはは、ぶいっ。
「ゲームの国」
これでもかと連発されまくる回文が圧倒的。読後しばらくの間、短いセンテンスであればぜんぜん関係のないものまで回文で読もうとする癖が残ってしまいました。うつくしいくに。
「探偵の孤影」
森さんの作品では珍しいかもしれない、一見真っ当なハードボイルド。森さんにとってのハードボイルドってこういう感覚なのかも。
「いつ入れ替わった?」
のろけーのろけー。私も犀川先生とカルタ取りしたいです!←
えーと。この中の一作に、どんでん返しが行われた三行後くらいにまたどんでん返しが発動する、という二段階オチのものがあります。この二回目のどんでん返しというのがまた実にしょうもなくて、なかなか味わいのある脱力っぷりでした。