『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』

ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン (通常版) [DVD]

見ちゃいましたよ見ちゃいましたよ!(今さら) 言わずと知れたFF7の後日談的作品。エアリスさんのグレートマザーっぷりがすごかったです。

作品の大部分が戦闘シーンに割かれているため、実際に細かいストーリーが展開される部分はあまり多くありません。その結果、お話としては随分と単純なものとなってしまった印象。見るべき部分はやっぱり「クラウドさんが立ち直る過程」に集約されると思うので、そこをもう少し掘り下げて欲しかったです。

映像面は、概ね高い評価を得ている様子。高層建築の鉄筋を足場に何十メートルもの距離をジャンプしまくるような無茶苦茶な戦闘シーンは、なるほどCGならではの演出です。ワイヤーアクションなら違和感を感じてしまう力学的に無茶な動きも、「ゲームだから」ということで許せてしまうぎりぎりのライン上をキープできていたと思います。

前作のファンにとっては、声が付いてリアルになった今回の造型を受け入れることが出来るかどうかが本作を楽しめるかどうかの大きな分かれ目になったでしょう。あとは、シドさんバレットさんといった仲間キャラよりも、脇役だったタークス連中の方が出張ってたりとか。このあたりは、思い入れのあったキャラクターに上手く出番が回ってくることを祈るしかないですね。

作品の焦点となるクラウドさんの造型は、無口なクールへタレという感じ。前作ラストの純然たるヘタレっぷりを考えると声が格好良すぎるかなという感じもしたんですけれど、普段は渋い声なのにラストバトル直前などの肝心なときに限って「よし、いこうよ、みんな」とか自信なさげに言ってくれるのかと思うと萌えました。これは これで!

ところで、7の時点ではクラウドさんティファさんエアリスさんの三角関係が少しばかり未消化で引っかかってたんですけれど、今回のラストシーンを見て氷解しました。あー、そういう形に収まってたんですか。あー。ああー。すごく納得。ていうかクラウドさん、かわいそうな子!