物語補正

作中善の話とか - 相沢沙呼『午前零時のサンドリヨン』

ぶ、ブギーポップ世代……。 鮎川哲也賞受賞作。わりとストレートなライトノベル文脈の上で描かれた、「手品」をテーマとする日常ミステリ。北村薫さんに米澤穂信さんにしろ、日常系ミステリって殺人事件がおこらない分もっと現実的な意味で重いテーマが取り沙…

『月光条例(7)』

『浦島太郎』 + 『フランダースの犬』。タイとヒラメがイケメンすぎ。「原作の気に入らないところに文句をつける」という、リスペクトもへったくれもない使い方が藤田さんらしいなと思いつつ、原作の持つテーマを度外視、というより歪曲して自説の披露に終始…

情景は時にテーマに勝る - 高橋しん『きみのカケラ』

5/9 5巻で完結だと勝手に思い込んでたら普通に続いてた……。7巻までは既刊で、完結は9巻の予定とのこと。既にいつ終わってもおかしくないような「おしまい」の雰囲気が漂ってるんですが、意外と長いこと続くんですねえ。 テーマ<情景 やっぱり、たしかな筆圧…