FF12のCMを見て深く絶望した。RPGは終わった、FFは終わったと思った。もちろん、スーファミのソフトが出なくなって次世代機に移行した時点でゲームというジャンルの命は尽きていたのだが。3Dで八頭身のキャラクター。全自動で見ているだけの戦闘。オタクに媚びるため萌えばかりになってしまったキャラクター。見た目がリアルになるだけで内容はどんどん退化していく。一般大衆にウケやすい商業戦略を優先して、真のゲーマーは本当に面白いゲームを遊べなくなったのだ。ベテランゲーマーに買わせること目当てで去年ロマサガがリメイクされたが、これもキャラが醜く改悪されていた。スクエニ目先の利益のために過去の傑作を穢したのだ

知人(友人ではない)のオタクがしつこく進めるのでAIRというエロゲをプレイした。頭のおかしい女の相手をえんえん続けるだけの話。つまらないので一時間でやめた。また時間を無駄にした。こんなくだらなくつまらないゲームを最後までプレイできて、しかも感動して涙まで流すキモヲタが本当に実在するらしい。ああ気持ち悪い。きっとストーリーや哲学性など一切なくても、自分に都合のよい萌えキャラが出てくるだけで奴らは満足なのだろう。きっとかわいそうなことに、「本当に面白い傑作」を読んだことがないstorng>のだ。あいにく俺はもっと素晴らしい作品をいくつも読まなければならないから、こんな駄作に関わっている時間はない。どこかであらすじを探して、貸した奴には適当に話を合わせることにする。★☆☆☆☆

清涼院流水という作家がすごい地雷を書きまくっていると聞いたので、話のネタにするために読んでみたら意外と面白かった。たしかに、この作家の面白さは一般大衆には分からないだろう。センスのない奴は文壇から認められた東野圭吾でも読んでおけばいい。最近なかなか面白い小説にあたらず惰性で読んでいるものばかりだったが、これはけっこうアタリだった。★★★★☆

友人の家ではじめてジョジョを読んだ。絵が汚い。気持ち悪い。自分をマニアだと自称する連中はこの絵を誉めるらしい。ただ下手なものを個性と勘違いしてその欠点から目を背けるなど、勘違いも甚だしい。あるいは「普通の人が目を背けるもの」を誉めることで、「俺はお前らとは違う」と主張したいのだろうか? これだからことさら『個性』を主張する奴は……。この絵が綺麗でも何でもないことなど、人目見れば分かるだろう。男はマッチョなだけ。女性キャラクターも出てきたが、性的な魅力は一切感じなかった。もしこの絵が良いというのなら、それはピカソの絵を誉めている頭のおかしな評論家と同じだ。ピカソジョジョの芸術性が分からなくたって、俺はまったく残念だとは思わない。あ、話の内容は面白かったですよ。

終わりのクロニクルというラノベが異常な分厚さだという。内容でなく見ための派手さだけで勝負する風潮にはいい加減うんざりする。中身も読んでみたが、「バベル」や「ノア」といった神話・宗教のパクリだらけの内容でオリジナリティ皆無。そもそもキリスト教なんて十年も前に既にエヴァがやっているのだ。それなのに今でもエヴァの真似をして、キリスト教さえ出しておけばいいと勘違いしている奴が多過ぎるのだ。完全に劣化コピー。展開の方も、そこまでのシリーズを読んでいない人間には意味不明。結局数十ページで読むのをやめた。本当の傑作とはどこから読んでも楽しめるものでなければいけないはずだ。駄作。それでもこのシリーズはかなり売れているらしい悪貨は良貨を駆逐するのだ。★★☆☆☆

西尾維新ネコソギラジカルの上巻を読んでまた失望した。なんだこれは! 俺は西尾のクビシメロマンチストを読んで、その「友人」「他人」との馴れ合いを否定する姿勢にとても共感して一気にファンになった。人と人は決して分かり合うことができない。結局人が自分自身のためにしか行動しないという俺の主張を、西尾はたしかに代弁していたのだ。しかしネコソギラジカルでは、主人公はその主張をなかったことにして他人のために動く。それもたった一人の恋人やごく身近な仲間ではなく、ほとんど無関係と言っていいような人間のためにまで。たしかにそういった少年漫画のような分かりやすい展開の方が、文学や教養小説ではなくラノベばっかり読んでいる一般人の読者にはウケがいいのだろう。しかし西尾はそういった動機が欺瞞であると知っているはずなのだ。結局西尾も読者に媚び金儲けに走る俗物でしかなかった。クビシメロマンチストであんなに感動したのに、その俺を西尾は裏切ったのだ。俺は西尾維新を赦さない。もう西尾の小説は二度と読まないだろう。★★☆☆☆

村上龍は愛と幻想のファシズムの中で「社会の役に立たないホームレスや貧乏人は殺していい」と主張した。実際に主人公達がホームレスや貧乏な労働者を殺すようなシーンが出てくる。他にも、「アフリカで餓えてるアホな難民は原爆でまとめて始末する」と言って主人公達が笑い合うシーンも出てきた。森博嗣も、子供が自分の邪魔になるなら殺してよいと主張している。こういう主張は道徳に縛られた大衆からは理解できないだろうが、世界の真理だと思う。ホームレスやニートやリストラされた貧乏人や在日がいなくなっても誰も損をしないし、そうすれば日本はもっと豊かになるはずだ。