シュレディンガーの猫説(EP1時点)
こうだったら面白いなあという思いつき。
「殺人は人間とトリックによって行われた」という真相と「殺人は魔女の魔法によって行われた」という真相が未決定のまま同時に存在し、魔女の勝敗が決することで事件の真相もどちらかに定まるとする考え方です。
「信じなければ魔法は完成しない」という文句を言葉通り受け取ってみましょう。魔法の完成条件は魔法を信じること。信じなければ魔法は存在しなかったことになります。
金蔵のお膳立ての下、殺人動機を胸に秘めた18人が六軒島に集められ、連続殺人が起こります。プレイヤーは犯人が誰であるかを知りません。人がやったとも、魔女がやったとも決定できない状態です。
人間ルート
登場人物の推理によって殺害方法が暴かれ、人間が犯人であることが明らかに示されれば魔女幻想は消え去ります。殺人事件は人が起こしたという過去がこの時点で「決定」され、魔女なんて始めからいなかったことになります。
魔女ルート
登場人物の推理が及ばず、魔女幻想によってしか事件を説明できなくなれば、魔女は実在したことになります。殺人事件は魔女が引き起こしたという真相が過去を遡って決定され、魔女幻想は現実のものとなります。
この説のメリットは、作中に魔女を登場させつつも「推理」による看破可能性が残されることです。魔女の登場はあくまで人間敗北後なので、それ以前に人間犯人説によって事件の真相を暴くことの妨げにはならないわけです。(少なくとも作中人物にとって)
クライマックスで明らかに魔女が登場してたのでこういう説を考えてみたんですけど、読み返してみると変装説を採用すればわりと簡単に説明がつくことに気が付きました。ここに書いたのでもとりあえず辻褄は合うんですけど、辻褄が合うだけじゃねー、と。