『赤緑黒白』森博嗣

もうお腹いっぱい。
今回、主要ないくつかの謎については予想が立ってはいましたけど、実際に明確な形で事実を突きつけられるとやっぱり震えが来ますね。ミステリーにはこういう楽しみ方もあるのかと思いました。『ヒトクイマジカル』のトリックで「凄い！」と普通に感動してしまうアレな頭の私には、なかなか難しいことですけど。読むまでずっと『赤緑白黒』だと思っていたのは内緒。
ところでシリーズ中しこさんの扱いだけがどうにもアレだったので、全ての伏線を無視して密かに「しこさん＝真賀田四季」説*1を予想していたんですけどごほんごほん。でも彼女がいたからこそ、阿漕荘の面々や紅子さんがああいう関係を保てていたのではないかな、とも思います。触媒のような存在、香具山紫子。やっぱり報われませんね、はい。
でもこのあと、さらにあの『四季』が始まってしまうわけなんですよね。もう居ても立ってもいられなくなってきたので、これ以降のシリーズはノベルスで買うことにします。文庫化なんて待てません。

*1:いちばんありえない組み合わせですね、はい。