『戻り川心中』

戻り川心中 (光文社文庫)
うう。完璧な環境を整えて読みたかった一冊でした。半分寝ながらとか、横になりながらとか、隣でTVがついてるうるさい部屋とかで読むべきでは絶対にありません。ちゃんと時間を取って、中断なんてせずに、静かな場所で正しい姿勢で一気に読むべき作品です。とりあえず記憶を失ってもう一度再読したいです。ズギャーン。
この短編集は一度絶版になった八十年代の作品の復刊らしいんですけど、読み終えて解説を見るまでそのことに全く気付きませんでした。大正や昭和前半といった昔の時代を扱ってはいますけど、小説的内容からミステリー的仕掛けまで含めて、ほとんど古さを感じない内容だったと思います。