『夏の夜の夢・あらし』

夏の夜の夢・あらし (新潮文庫)
シェイクスピア喜劇。最後の方になると登場人物の心理とか葛藤とか思い切り投げっぱなして、いきなりハッピーエンドに突入しちゃうのでびっくりしました。これは劇というスタイルの性質? それとも時代とか文化の差の問題なのでしょうか。分かりません。
とりあえず『夏の夜の夢』のデメトリアスさんがすごくお気の毒。これって当時の人々からは普通のハッピーエンドとして受け入れられてたんでしょうか。オベロンとかタイタニアとか聞き覚えのある名前が出てくると楽しいですね。最後の職人さん達の作中劇が妙にツボでした。剣が抜けなかったから鞘って酷すぎます。
ていうかこのお話はパックさんに尽きます。もう妖精パックという名前を見た瞬間から『ベルセルク』のパックさん(デフォルメの方)にビジュアルイメージが完全に固定されてしまいました。キャラ的にもやってることまでほとんど同じですし。ていうか『ベルセルク』のもこの辺が元ネタなのでしょうか。妖刀ざっくり丸ー。イメージ引っ張られて『あらし』の妖精エーリアルさんまであのビジュアルで脳内再生されてしまいました。ひどいです。