北村薫
この世にどうしようもなく存在してしまう鮮烈な悪意と、それに立ち向かうたったひとつの物語。それは決して、単なる「美談」として肯定的に解釈できる戦いではありません。そうあらざるをえない、という"残酷"を描いた作品です。 本作、作者が前書きとして警…
文学部の「私」と囃家である円紫師匠の周りで起こる様々な謎を扱った、日常系ミステリー。文章がとにかく美しくて、ひらがなと漢字の巧みなバランス配分が織り成す文字列には惚れ惚れしてしまいます。こんな文章が書けるようになりたいですねえ。「日常系ミ…
変な組み合わせのアンソロジー短編集。 白乙一さんと恩田陸さんは、オチもなくフッと終わるお話。ピンと来なければそのまま流れていってしまいそうではあります。北村さんは初読、淡々とした語りですけど、その中に不思議な面白さのある人ですね。誉田さんに…