『AHEADシリーズ終わりのクロニクル 5(上)』川上稔

終わりのクロニクル 5(上) AHEADシリーズ (電撃文庫)
スターリン
相変わらずハイクオリティでハイテンション。作品の質が高い水準で安定しすぎていて、逆にインパクトに欠けるなんていう意見もあるみたいですけど、それがものすごく贅沢な悩みなのは言うまでもなく。前作で全竜交渉チームのメインキャラクターが出揃い、交渉自体もいつのまにか7th-Gを残すのみとなったわけですけど、あとがきによると「話も中盤越えて来た」という程度らしく、どうやらもうしばらくは続いていきそうな様子。
今回は風見さん出雲さんの暴力夫婦が中心っぽい様子で、意外と言えば意外。シリーズ通して適度に活躍の場のあったお二人ですけど、そういえばたしかにお話の中心となることはありませんでしたね。風見さんのアレな一面については気づく人は既にある程度気付いていたようで、前作のロジャー戦なんかでその片鱗が覗き見れたかもしれません。
X-LOWSっぽい叫び声とかオーラロードっぽいものを開いたりとか、今回は特定の作品を連想させる笑いが多かったような気がしました。それとIAIのTV番組を興味津々で見てしまう詩乃さんは将来頼もしい、というか既に手遅れだと思います!