『ひつじの涙(4)』

ひつじの涙 第4巻 (花とゆめCOMICS)
新キャラとして蓮見さんのイトコが登場し、不穏な空気が立ちこもりまくり。物語のテーマに対する当て馬というか、必死に過去の痛みと向き合おうとする蓮見さんに対して「昔のことなんかとっとと忘れた方が幸せなんだよばかやろー」的ベクトルの圧力をかけて心配する(そして心配しつついじりたおす)役回りです。ていうかこのお話、主人公が二人揃って他の人からいじられまくり過ぎな気がするんですけどいいんですかそうですか。
あと諸悪の根源の諏訪さんが本格的に登場。間違いなくいい人ではあるんですけど、物語に与える影響力が強すぎてちょっとこの人が怖いです。極端な話、このお話は彼の言動ひとつでハッピーエンドにもバッドエンドにもなり得るわけで、ある意味でのデウス・エクス・マキナとさえ言える存在だと思います。実は諏訪さんはものすごい悪人で蓮見さんやその他大勢は彼の掌の上で踊らされてるだけだった、と一瞬妄想してみたら酷いバッドエンドになってしまったのでけっこう面白かったです普通にハッピーエンドになったらいいなと思います。