『世界の終わりの魔法使い』で西島さんにリベンジ!

世界の終わりの魔法使い (九龍COMICS)

うわっ。こんなに面白かったなんて! こうなると、最初読んだときはどうしてこの面白さが分からなかったんだろうと逆に不思議になってきます。

初読の時は「影」とか「魔法使い」などの設定周りがピンとこなかったんですけれど、『恋におちた魔法使い』でその辺のことが説明されていたおかげで、今回はすんなり受け止められて一安心。時間軸としてはこちらの方が後の話になるので、後作から続く一連の流れの中での物語として、存分に楽しめました。

このシリーズが三部作になると決まったのは本書が書かれた後らしいんですけれど、『恋におちた魔法使い』を読んだ後にこちらを読むととてもそうは思えませんね。最初から、緻密に作り込まれていたように思える世界構成。こういうところを見ると、やっぱり西島さんもSFの人なんだなあと思います。