『ひぐらしのなく頃に祭 第零章 暇潰し』
あうあ。いつにも増して原作プレイ済みの人向けの感想になってます。原作プレイ時の「暇潰し編」自体の感想は↓このへん
- http://d.hatena.ne.jp/Erlkonig/20050114/1105640530
- http://d.hatena.ne.jp/Erlkonig/20060620/1150742369
- http://d.hatena.ne.jp/Erlkonig/20060808/1154963966
本編から五年前が舞台の章。原作ではキャラクターの立ち絵が全て本編から流用されていたので年齢設定に違和感があったんですけれど、このゲーム版では梨花ちゃんにちゃんと専用の立ち絵が用意されていました。
本編よりさらに幼くなった梨花ちゃんのかわいいことかわいいこと。さすがに単純な萌え絵では、その質は原作絵と比べるべくもありませんね。あ、でも魅音さんは立ち絵は相変わらず本編の流用でした。梨花ちゃんよりこっちの方が不自然です! (・3・)アルェー
絵としては、他にも原作には存在しなかった公由村長に立ち絵が用意されていたりしました。基本的にみんな正面の立ち絵ばかりなのに、一人だけ斜め45度で微笑んでるのがやたらと渋いです。残念ながらラスボスたるお魎さんには絵がありませんでしたけど、彼女くらいになるともう人間じゃなくてバケモノですから変に視覚で表現しない方が逆に雰囲気殺さなくていいのかもしれません。
けれど、この章のいちばんの見どころはやっぱり主人公の赤坂さんでした。お話は彼の一人称で進むので視覚効果としてさほど活躍するわけではないんですけれど、声優さんの演技が加わることで原作と比べて大きく存在感が増しています。
中盤の麻雀勝負は凄味がいい感じに引き立てられていましたし、終盤の捕物劇での時間稼ぎも情けなさが倍増していて(えー)笑うところでないのに笑っちゃいました。もちろんラストの慟哭シーンも、大石さんともどもの名演。同じシーンはアニメ版でも放映されていますけれど、尺の都合による省略がないためその重さは段違い。媒体の利点を活かした、原作以上の表現に出会えたという感じがしました。