俺屍Rプレイメモ(25)【完結】

7月 地獄巡り

 母の跡を継ぎ、氷鈴が第二十一代党首に就任。やや攻撃力が不足している感がありますが、そこは修羅の塔一界で大量に手に入るドーピング剤で補いましょう。

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 当主就任早々プレッシャーをかけられる氷鈴。oh...

 今月も地獄巡り。奉納点は、先月メモし忘れたので2ヶ月分です。

  • 奉納点 196531→248227(+50000点くらい)

8月 地獄巡り

  • 奉納点 248227→272416(+24000)
  • 氷鈴が奥義「竜華猛毒刃」復活

 黄川人戦に備えて、討伐隊を限界まで鍛え抜きます。氷鈴は体の火が600点台で止まっていたのですが、茨城大将から獲得できるドーピングアイテムで900点代まで増強。ここ数月は時戻りの笛で時間延長しまくっているので、かなり無茶な成長が可能になっています。一、二ヶ月でここまで伸ばせるのなら、もう体火の資質にはそこまでこだわらなくていいのかもしれませんね……。

9月 地獄巡り

  • 奉納点 272416→344593(+70000)
  • 氷鈴が奥義「小竜鏡返し」復活

 けっこういくらでも手に入る「時戻りの笛」を3本ほど使い、大量7万戦勝点を獲得。それより重要なのは敵の落とす能力ドーピングアイテム。これでうまいこと技の値を底上げして、全員に「太照天」を習得させることに成功しました。「太照天」は、全員の全属性の技を増加する術。属性攻撃も属性防御もこの術ひとつで用が足ります。次なる黄川人戦ではきっと鍵となるはずなので、なるべく全員が使えるようにしておきたかったのでした。

10月 交神

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 最終的にこんな感じのステータスになりました。最年長の氷姫は戦勝点が限界に達し、成長終了の文字が見えます。この辺りが今の世代の成長限界、どうやら時が来たようです。いざ、黄川人のもとへと向かいましょう。

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 ……と、その前に。もしもの時のために、一人でも子を為しておきましょう。成長終了した氷姫を、交神に向かわせます。踊り屋は心と技が第一なので、日之本秋山にお相手を任せます。この子が生まれてくる頃には、戦いが終わっていることを祈りましょう……。

  • 奉納点 344593→306635(-37958)

11月 地獄巡り

 準備は全て整いました。氷鈴たちは脇目もふらず地獄を走り、修羅の塔の終界へと向かいます。

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 この憎たらしい顔とも今回で見納め。勝負!

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 今回の戦いの要となる全属性強化術、太照天。これで敵の属性攻撃のダメージを和らげつつ、こちらの属性攻撃も強化できます。以前戦った時は雷獅子で400ものダメージを受けていましたが、太照天後は300ダメージに抑えられました。あの時は隻竜が敵の連続攻撃で倒れ、そこから討伐隊が総崩れとなったのですが、太照天が効いていれば即死はありません。これなら!

 八ツ髪は前後列に寝太郎を、黄川人は全体に封印の呪いを用いてくるため、その度に状態異常回復の「神仙水」や「仙酔酒」で態勢を立て直す必要があります。状態異常にはステータスの強化も含まれるので、その度に太照天や梵ピンをかけ直す必要があり、一気に攻めかけることはなかなかできません。それでも、致命的なダメージを受けることはなく戦闘は有利に進みました。

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 当主氷鈴の薙刀を中心に八ツ髪を集中攻撃し、ついに撃破!


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 解放された一族の始祖、お輪。本人以外にとって、にわかには実感が湧きづらいですが、この人はたしかに初代萩谷烏兎の母なのです。涙する彼女の言葉に、ただ耳を傾ける一堂ですが……。

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 うん……そうですよね……そうなりますよね……。


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 お輪の身体を乗っ取った黄川人。正真正銘、これが最後の戦いのようです。当主氷鈴は役割を終えた走竜の薙刀を仕舞い、闇の光刃に持ち替えました。最年長の氷姫はひたすら後衛に徹し、最年少の秋鈴もそれに倣って援護に回ります。

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 強力な全体攻撃や一撃で600ダメージを被る物理攻撃など、そのダメージはかつて見たこともないものです。とはいえ、嫌らしい状態異常攻撃を撃ってくることはなく、動きも決して速くないため、与えられた傷を確実に癒しながら戦えば窮地には陥りません。ひとつひとつが強撃ですが、回復の合間に突いて太照天と梵ピンでこちらの攻撃力を高め、少しずつ攻撃を与えていきます。

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 伝統の刀・竜穂ノ沙華丸を構え、討伐隊の先頭に立って鬼に正対する氷ノ丞。秘中の秘である奥義・源太両断殺が敵に与えるダメージは3000を越え、その二撃目が決まったところで、遂に勝敗は決しました。

 ……。
 ……。
 ……。


 というわけで、一族の戦いは終わりました。ことの仕舞いは結局神の意思で定められ、人は唖然と口を開けて眺めるのみ。一族の仇を、宿敵を討ち取ったという爽快感などなく、当主氷鈴はただ瞑目して深く息を吐き出しました。少しのあいだ難しい顔をしていた氷姫は、何かを思いきったようにさばさばとした声を上げ、面倒ごとは終わった、私ゃ早く子供の顔が見たいと帰還を急かします。いちばん納得のいかない顔をしているのは氷ノ丞でしたが、一人のほほんとしている秋鈴の顔を見ているうち、今すぐ何かを決める必要もないのだと納得するはできたようです。

 昼子は、呪いの根源が恨みであるようなことを言っていました。鬼の恨みが潰えた以上、残された人間が戦いの終わりを思い定めることができれば、一族は晴れて呪いから解放されるのでしょう。あの忌まわしい呪いの珠が彼らの額から消え去るまで、そう時間はかからないはずです。

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 お疲れ様でした。

俺屍あとがき

 ふー。

 実際にこのゲームをクリアしたのは1月の半ばでした。11月の発売日以来、実に3ヶ月の間、ほとんど毎日少しずつこのゲームをプレイしていたことになります。しかも最高難易度「どっぷり」で、攻略情報もある程度縛ったうえでノーリセット、おまけにプレイメモを書きながらのプレイだったのですから、いったいどのくらいの時間萩谷一族とにらめっこしていたのかは、ちょっと想像がつきません。どっぷりを普通にクリアするだけで百時間以上かかるそうですから、メモ書きの時間まで含めると数百時間に至りそうです。


 ちょっとした「おはなし」のような体裁で書いてきたこのメモですが、気を付けたことがひとつだけありました。萩谷家の「おはなし」を、自分の創作物のように書かないことです。

 もちろん、私が記録し、私が感情を代筆しているのですから、このプレイメモに記された萩谷一族の姿が私の恣意的影響下にあるのはごまかせません。けれど、何から何まで自分で決めて書く創作物とは違って、生まれてくる萩谷家の面々やその生死は私の思惑を超越したところにあります。プレイングである程度制御することはできるにしても、生まれてくる子を自分で決めることはできませんし、私がどんなに嫌がろうと死ぬときは死ぬのです。

 だから、彼らのことは他人だと思うことにしました。とても愛着があるけれど、私が好きに動かすことのできる「創作キャラ」ではなく、私が覗き見ることのできない内面を一人一人が持っている。そういう意味での「他人」と考えることにしたのです。私は、もっとも身近な他人として一族の「観察記録」をつけていただけで、彼らの人生そのものを「創作」していたわけでは決してありません。具体的には、一族の者の内面について直接描写することは極力避け、「思うところがあるようでした」などの観察表現に留めるよう気を遣ったりしました。ミもフタもないことを言えば、「どんな顔をした」などの観察描写だって私の恣意的な創作物には違いないのですが、それはあくまで「私にはそう見えた」だけということです。

 結局は自分の頭の中にあるキャラクターたちを一種の「他人」として眺めるのは、なかなか面白い経験でした。想像もしなかった突飛な遺言が飛び出して、どう解釈したものか頭を悩ませる。自分好みの物語に誘導しようとしても、どこかで心の歯止めがかかる。完全な独自創作だと、こういう経験はなかなかありません。二次創作をやる人なら結構馴染みのある感覚なのかもしれませんが、特異点としての「原作」が存在しない宙ぶらりんな感覚はやはり独特です。だからどうした、と言われると特にもっともらしい結論やオチも思いつかないのですが、ともかくこの3ヶ月間はまるで見えない他人と暮らしているようで、ちょっと楽しい期間だったのよと言ってみたかったのでした。


 あー、あともうひとつ。20年の歳月を経て、萩谷の一族はようやく目的を遂げました。ゲーム的に言えば、この先には裏面である「裏京都」が控えています。一プレイヤーとしての私は、もちろん裏京都までプレイするつもりなのですが、こちらに関してプレイメモを付けるつもりはありません。だって、朱点童子を倒して呪いを解いた時点で、萩谷一族が戦う理由は完全になくなったのです。今さら、再び短命の呪いを背負わせてまで、裏面攻略という完全なプレイヤーの都合に彼らを巻き込むつもりはありません。裏京都は純粋に攻略ゲームとして、「萩谷」と名前の付いたゲームキャラを単なる戦闘の駒だと思って楽しむ予定です。