アナログゲーム会しました

 首都圏某所で、アリュージョニスト読者繋がりでお呼びしたM氏、A氏に加えお餅氏と下僕の4名でアナログゲーム会をしました(私は下僕を電波で操って指示を出す人)。A氏がかなりこなれた感じでインストなどやってくださったので、スムーズに進行してありがたかったです。折角なので感想など書きます。

Skull& Roses

 A氏が持ってきてくださったシンプルなチキンゲーム。ギャングが地域のヘッドを決めるために度胸勝負するとかそういう感じのフレーバーらしく、伸るか反るかの熱い勝負が楽しめました。1度目はお餅氏、2度目は一騎打ちまで持っていけたのですが、読み合いに負けてM氏が勝利。

 臆病者の感覚的としては勝率1/2以下だとなかなか勝負を仕掛けにくいというのがあるのですが、よくよく考えると4人のうち1人しか勝者にはなれない仕組みなので、勝率25%くらいを基準に仕掛けていかないと理屈の上でもジリ貧で負けていくだけなんですよね……。

BABEL


 先日のゲームマーケットで入手した、厚紙を組み合わせて塔を建てていくゲーム。基本的に協力プレイで、バランスを崩さないよう8段目まで建てきることができれば建設者の勝利。ただしプレイヤーの中には狂信者が混じっていて、わざとバランスを崩して塔の崩壊を狙ってきたり勝利条件を9段に引き上げてくるなどの仕掛けがあり、シンプルなルールに刺激を与えています。

 7段目くらいまでは順調に建設できたのですが、最後の最後でお餅氏が狂信者を宣言、8段目の壁の一側面を破壊して絶体絶命のピンチに陥ったのですが、A氏が落雷の特殊カードを発動、不安定になっていた8段目自体を更地にリセットして無事完成までこぎ着けることができました。ルール的には軽いゲームだと思うのですが、バランスを崩して塔を崩壊させてしまうと自分だけでなく味方全員の敗北になってしまうので、かなり心臓に悪かったです……。

闇のゲーム ワンダーワールズ


 ぜひ遊びたいと思っていたアンディーメンテ製ゲーム。こちらも先日のゲームマーケット頒布物です。「テストプレーをしていない闇のゲームです」「もし遊べたら"闇のゲーム遊べたよ"と報告してください」みたいなことを言っているとんでもないゲームで、普通ならブラフだと思うのですが、まあアンディーメンテなので本当にテストしてないんでしょうね……。それでも細かいバランスはともかく、それなりに遊べる作りになっていたからすごい。

 土地ごとに収穫できる資源をジョブごとの合成能力で食料やアイテムに変換し、なんとか餓死から逃れながら勝利点アイテムを稼いでいくゲームなのですが、選んだ土地やジョブでできることが完全にバラバラな上、交易でよそから資源をもらわないと自分の固有能力も満足に行使できないので、物々交換でどんどん経済を回してく必要のある交易ゲームです。

 バランスはかなりシビアで、常に餓死の恐怖を感じながらわずかな余力でなんとかアイテムを合成し、勝利点アイテムを1つ2つ作っていくという感じ。食料は常に不足していて、自給自足が可能な農家にかなりアドバンテージがあるという印象でした。私は1プレイ目はお金を生み出せる「王様」を選択したのですが、食料が足りず農民(お餅氏)にへえこらしてるうちにお金を抱えて餓死。2プレイ目は海の農家を選択しましたが、まわりに魚を売りさばきながら柔軟に好きな合成素材を手に入れていくという感じで、かなり余裕を持って勝利することができました。

 実質テストプレイということで、以下軽くそれっぽいことも

  • 交易に悩んでいるとすぐに時間が経過するので、ルールにある時間制限30分だとようやく資源が立ち上がって経済が回り始めるくらいまでしか進みませんでした。時間制限を廃し、全員が餓死するまでプレイ、生前に生み出せた勝利点アイテムで勝者を決めるというメチャクチャ殺伐としたゲームになりましたね。これで1プレイは90分ほど。
  • 農民が食料を売り渋ってその後の人間関係を放棄すれば周りがバタバタ餓死して早期に決着がつきそう
  • 交易がかなり重要なゲームなんですが、交易した場合は他のプレイヤーの行動回数が減って、この手損がかなり大きく感じました。2ゲーム目では交易時は他のプレイヤーは生産できるというローカルルールを採用しました。
  • 1人が餓死すると全員の手番が1個ずつ減るので、生産や合成の機会が減って他のプレイヤーも連鎖的にバタバタ餓死します。誰かが死ぬと経済回らなくなって結局誰も生き残れないというのは面白いですね。
  • 農民最強。

『世界滅亡』

 M氏が持ってきてくれた、フレーバーを見てるだけでとても楽しくなれるゲーム。天変地異や核爆弾でいち早く世界を滅ぼした人の勝利です。

 手札バースト即敗北なんですが、自分が手札4枚持ってるときに全員2ドローカードを出されて自分の手番でもう1枚ドローして即死とか頻発したので、なかなか緊張感もありました。1ゲームが非常にスピーディーなので、理不尽に即死しても悪い気持ちにはならないのがいいですね。シンプルかつ大味、ゲーム展開も劇的かつ短時間で繰り返しプレイできるので、悪いインターネットの人たちが集まってワイワイやるにはピッタリのゲームですね。

シュレディンガーの宴』


 はてなダイアリーなどで昔から相互認識のある水池亘さんのゲーム。白か黒の点数カードを出していって得点を競うタイプのゲームなのですが、自分が白と黒どちらの陣営に属するのか最初は分からず、カードに書かれたパーセンテージの増減で可能性が変動していくというアイデアが非常にユニーク。黒陣営の得点が増えるけど白陣営の可能性が高まるカードなどが結構含まれていて悩ましいです。可愛いらしいデザインですが、各プレイヤーの白黒のスコアと白黒所属パーセンテージを把握しながら平行思考でスコアと確率を操作していく必要があるので、かなり脳を使わされるゲームでした……。