麻耶雄嵩

麻耶雄嵩『友達以上探偵未満』

友達以上探偵未満 (角川文庫)作者:麻耶 雄嵩KADOKAWAAmazon 本人がやりたかったのか周りに乗せられたのか、経緯はよく分からないけど「若めの読者層向けのライトな百合ミステリを書くぞ」という明確な意思が伝わってくる麻耶雄嵩さんの百合ミステリ。謎解き…

『痾』

この内容を「大人しい」と表現するのも人としてどうかと思いますけど、過去の麻耶さんの作品のカタストロフと比較するなら、本作はやっぱり「大人しい」そして「落ち着いた」作品だと言えるのかもしれません。事件の真相も、なんともまっとうなところに落ち…

『螢』

ミステリーの作品を評する言葉として、「ラスト数ページの驚天動地の展開」とか、「今まで自分の見ていた世界がガラガラと音を立てて崩れ落ちるような」みたいな決まり文句があります。麻耶さんの『翼ある闇』『夏と冬の奏鳴曲』なども、まさにこういった評…

『メルカトルと美袋のための殺人』

麻耶雄嵩さん作品の常連探偵、メルカトル鮎さんを主役とした短編集です。『翼ある闇』で登場したときは性格最悪で悪印象しかなかった彼。今回主役となったことで、前作とは異なる人間的で共感できる側面が描かれるのかなーとちょっとでも期待してしまった私…

『鴉』

行方不明となっていた弟の足取りを追う主人公は、深い山によって囲まれた「地図にない村」に辿り着きます。「日本」から完全に隔絶されたマヨイガ的なその村を支配するのは、「大鏡」なる現人神による絶対的なルールと価値観です。いわゆる「閉鎖された村社…

『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』

麻耶雄嵩さん初体験。ぎゃー。やーらーれーたー。(いつもそれ) 木更津さんがまるで推理小説に出てくるような探偵で大いにアレでした。こんな探偵が本当に実在したなんて! 第一部の最終行があまりにも唐突で大笑いです。この作品も、何を書いてもネタばれに…