え? 「サブカル」って「おたく」をカタカナで書いたものじゃないんですか?

なんかサブカルとおたくは仲が悪いという話*1をよく聞きます。本気で違いが分かりません。ある要素を取り上げて「これはサブカル」「これはおたく」と判断することはまあできますけど、そこにどんな分類基準があるのか身体的に理解することができません。まあ筋肉少女帯サブカルでしょう。多分美少女ゲームはおたくでしょう。ではジョジョクトゥルーは? 人の目を意識していうときはまた別なんでしょうけど、私の頭の中では「サブカル=おたく」という定義で特に問題なくやっています。

この話をすると、ある人から「まあロックだってメタルとパンクがいがみ合ってるし」的な回答*2をもらいました。すごく納得したというか、これがどういう問題なのかは感覚的に理解できた気がします。感覚的理解なので成文化はしませんけど。

ある大まかな志向があるとして、それをさらに細分化して自分や他人の位置を考えるのは、それ自体は別に悪いことではないと思います。分析だけでは分からないこともありますけど、逆に分析によって理解できることもあるでしょう。でも分からないのは、どうしていがみ合う必要があるのかということです。まあ個人個人に好き嫌いはあるでしょうから、あれ気に食わねーとか思うのは仕方ないです。でもそれが大きな流れになって、二派に分かれて睨み合う的展開になるのはさすがにどうかと。

別にここに挙げた例に限らずとも、ファーストガンダムと平成ガンダムとか、イトケンファンと濱渦正志ファンとか、レトロシューティングと同人シューティングとか、ファウストライトノベルとか、美少女文化とやおい文化とか、本格推理と流水大説とか。もちろんその大多数は両方に関心があるか不干渉を保っていると思いますけど、なぜか喧嘩を始めてしまう人たちがやっぱり一定数いるわけで、しかもそういう争いって傍から見てると「どっちも似たようなもんじゃん」*3で終わってしまうものなのです。おそらく両方にとってマイナスの結果でしょう。

つまり何ていうかええと、皆もっと仲良くすればいいのに、とアニメ版『NANA』の怨念のこもってるっぽい感想を見ながら思いました。もしくは誰がどう見ても全人類一致で大傑作のSaGaでもやれば全部解決するので幸せですね。

*1:もう昔の話なのかもしれませんけど。えっと、オサレとか言うんでしたっけ。アンテナ鈍いんですって!

*2:ロックとパンクだったかも。詳しくないのでよく分かりません。

*3:や、当人達にとってはぜんぜん違うことでしょうし、そのこだわりは大事にして欲しいと思いますよ。それが不和のタネにさえならなければ。