『うみねこのなく頃に』EP4クリア、自分がなんで泣いてるのか分からない

 クリア直後の感想、というかプレイ後の精神状態報告。ちゃんとした感想はまた後ほど書くかと思いますが−。

 昨日お昼前からはじめてようやくクリアして一息。じっとモニタ見つめてたら3時間くらいで頭痛くなってきましたけど、そんなもの構わずほとんど12時間近くPCの前にかじりついてました。

 気が張って泣く余裕すらなかった感じですが、エンドロールの瞬間に堰が切れて涙が溢れました。自分がなんで泣いてるのかわらかならい。画面はエンドロールとしてキャラクター名が流れてるだけなので、目の前で感動的なシーンが繰り広げられているから泣いているわけではないのです。

 ただ最後のあの一言で、このゲームに関する様々な思いが頭の中を駆け巡って、泣いている。その内容もまたごちゃまぜで、たしかに単純に情動的に悲しかったり熱かったりというシーンもあります。でも同時にこのゲームには自分の頭の中の論理とルールが一瞬で拡張される瞬間というものがあって、そのカタルシスによってもまた頭の中をかき乱されている。感情の揺れと論理のカタルシスがごちゃごちゃに混ざって、結局「総体としてのこの作品に泣いている」としか言いようのない状態に陥ってしまっていたのでした。なんなの、もう。なんなの。

 ルールをどんどん拡張して拡張して拡張して、そのセンスオブワンダーとすら言える感覚の目まぐるしさに度肝を抜いてきたのがEP2、EP3。そしてこのEP4は、そうやって築いてきたルールをまとめあげて、方々あらぬ方向にまで伸びていた無数の想定を最後の最後でまとめてボキリとへし折ると共にひとつの方角に差し向け、遂に「このゲームの目指すところ」を示したのかなと。めちゃくちゃイメージだけで喋ってます。

 昔はWhenTheyCryが半年に一回しか出ないことが待ち遠しくて怨嗟の声も漏らしましたけど、今はこの期間が有り難く思えます。この作品をちゃんと受けとめるのに、半年という期間は決して長すぎないと思うからです。