大事なことから先に忘れる人の脳

 大事なアイデアはメモしなくても忘れない。忘れてしまうのは、所詮その程度の大したことないアイデアだったからだ。よって自分は思いつきをいちいちメモしない−、という人の話をたまに聞きます。*1

 これ初めて聞いたときはなるほどなー、と感心して、そのことが頭に残ってか自分もメモをあまり取らない人になったんですけれど。でも最近、「やっぱりメモって必要じゃない?」って思いはじめてます。

 大事なことは忘れない、忘れるのは些細なことだけだ、というメカニズムを実践できる人の脳は、上等な脳なのだと思います。私の脳などはあまり上等ではないので、「こここ、この思いつきは発表したら世界取れるで!」みたいなアイデアでもわりと平気で忘れてしまいます*2。それはもう、ぽんぽんぽんぽんぽんぽん忘れます。

 大事なことから順番に忘れる、と言うと大げさかもですけど、大事じゃないことは忘れても気にならないので、やはり体感的に自分は大事なことばかり忘れてるという印象になります。どこぞの大先生も言っていたではないですか、「上記の命題の真に驚くべき証明を発見したが、紙を探してる間に内容忘れた」と……。

*1:森博嗣さんとか、そんなこと言ってた記憶があります。

*2:そのアイデアを繰り返し反復した場合はその限りではないかも。でもぱっと思いついてすぐ他の思考に移ったような場合、「さっき凄いいいこと思いついたのに……」って数分後頭を抱えることしきり。