『この世界の片隅に(上)』

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

 なんとのんびりした日常。特に意識したわけでもないのですが、気がついたら一冊で一時間というとてもゆっくりしたペースで読んでいました。

 一冊の漫画をこんなに時間をかけて読むのは『DEATH NOTE』以来。なのですが、情報過多で内容を理解するために時間をかけざるをえなかった『DEATH NOTE』と本作とでは、もちろん意味合いがぜんぜん異なります。本作は文字が多いわけではないですし、コマ割りだって細かいわけではありません。本当に"世界に惹き込まれて"、いつの間にか時間が過ぎていたという感じなのでした。

「そこに彼女の生きている世界がある」ことを意識せずにはいられません。漫画の力は凄いと思います。