なんか趙公明みたいなんがおるー。変なおじいちゃんおばあちゃん描いてる時の藤崎さんのイキイキっぷりも異常だし、まさに絶好調という感じでございます。
なつのん
夏野さんがああいう状況になることで、物語の視座が90度くらい変わりましたね。3巻終わりあたりでネタが割れた時は「もう後半戦なのかな?」とか思ったりもしましたが、どうやらこのお話は少しずつストーリーラインをずらしていくというやり方で予想外の方向に展開していく作品のようです。こういう多視点作品の場合、最初から見えているゴールを目指した一本道の展開よりは、たしかにこういう手法の方が面白味が出ますね。
肚を決めたように穏やかになり、この間まで煙たがっていた田中姉弟を気遣うまでになった夏野さんが健気で健気で。前半の苛立たしげな鬱屈があっただけに、今の憑き物の落ちたような様子はいい顔してるなあと思います。