藤崎竜

『屍鬼(8)』

奥さんにシカトされっぱなしの趙公明かわいそう 辰巳のあんちゃんにもキャラ食われてる趙公明かわいそう ラストのコマの先生の悪い笑顔がとても悪い(冗語) "化物に立ち向かうためには、自分自身もイレギュラーな化物ならねばならない"展開。これまで積み上げ…

『屍鬼(7)』

この物語の中でほぼはじめてといっていい「カタルシス」が、"あの二人の邂逅"という形で遂に描かれたなりましたねっと。今回もたらされた「希望」は、作品全体をとりまく絶望的状況の中では、本当にごく僅かなものにすぎません。でも、過去の6巻まではそれこ…

屍鬼(5)(6)

なんか趙公明みたいなんがおるー。変なおじいちゃんおばあちゃん描いてる時の藤崎さんのイキイキっぷりも異常だし、まさに絶好調という感じでございます。 なつのん 夏野さんがああいう状況になることで、物語の視座が90度くらい変わりましたね。3巻終わりあ…

『屍鬼(4)』

松尾静ちゃん登場。フジリューさんがノリノリすぎます。この両手を頭上に広げて「あー! あー!」とか叫びまくる意味の分からないテンションが懐かしすぎるというか何というか。ホラーとギャグの区別が付きません。 一見ものすごく物わかりがよさそうで、ビ…

『天球儀 藤崎竜作品集3』各作感想2/2

昨日の続き。 「DRAMATIC IRONY」 けっこう解釈の難しい作品。善悪二元論に疑問を呈する構造になっていつつ、その外側をさらにメタな世界で覆っているという。主人公の名前が「メタファー」だったり、結果的に光と闇の間を取り持つことになるキャラクターの…

『天球儀 藤崎竜作品集3』各作感想1/2

えらい間が空きましたが『天球儀』感想の続き。一品ずつ書きます。書影でないのが残念。 「天球儀」 これだけ初読。藤崎さんがドタバタギャグを描くとこうなるという。最後のオチまでの骨組み構造がまずあって、その隙間を埋めるためにどんどこ個別のギャグ…

『天球儀 藤崎竜作品集3』

半年くらい前に出た出た作品集。二冊あるコミックス版短編集の「第三弾」ではなく、『PSYCHO+』『サクラテツ対話篇』と続いた文庫版作品集の第三弾という位置づけ。表題作の「天球儀」のみ単行本初出で、残り7作は過去に刊行されたコミックス短編集に既に収…

『屍鬼(3)』

「これがどういうお話なのか」が明らかになった巻というか。まあ今までも真相を想起させる描写はいくつも出ていましたし、特にミスリードというものもありませんでした。わりとストレートに進んでいるお話と言えましょう。 原作がそういう作品だから、という…

藤崎竜『屍鬼(2)』

にじり寄る不気味ななんとか。ギャグを交えつつも常に一定の暗調が立ちこめていて、いい感じに不気味な作品になっていると思います。怖いと言うより不気味、なんですけど。 読んでいて思うのは、藤崎さんの描く女性はやっぱりかわいいなあということですね。…

藤崎竜『屍鬼(1)』

藤崎竜さんの新作が読めて私はとても幸せです! 小野不由美さん原作ホラーの漫画化。人口1300人の寒村で立て続けに起こる謎の自然死を巡るこわいお話。 『封神演義』など過去の連載作品はいかにもジャンプ的で陽性なものが多かったですけど、実はネガティブ…