俺屍Rプレイメモ(10)

2月 親王鎮魂墓

 さて、俺屍後半戦突入。フィールドマップのBGMが変化し、テーマ曲「花」の荘厳なアレンジになっています。DQ4で仲間が揃うとフィールドマップ音楽が変わる類の感慨がありますね。

 新たに湧いた迷宮、親王鎮魂墓に浸入。んー、崇徳院あたりが元ネタかしら。墓の入り口では、本性を現した黄川人がまた好き放題話しかけてきやがりました。ここまでの展開は神々にとって折り込み済みで、萩谷一族は体よく利用されたのだ……という話。まあそんなところなんだろうなと思いつつも、火ノ椛はスルー。神も鬼も気に入りませんが、どうせ一族としてやれることはひとつしかないのです。

 入り口あたりにいる敵はさほど怖くもないですが、一階層奥に進むとさすがに強敵が増えてきます。特に、ダメージ100を越える全体攻撃術を頻繁に放ってくる足軽大将が脅威。壊し屋の叡蓮などは術抵抗が低いため、ダメージが170にも届きます。倒れる者こそ出ませんでしたが、回復術を連発しなければならないため技力はかなりカツカツでした。

 幸い、熱狂の炎が3回も出たため、収穫はかなりのもの。すぐに袋がいっぱいになってしまったので、余った分は捨てざるをえず、ちょっと勿体なかったです。今回獲得した「筒の指南」で大筒士の職業が解禁。その他の戦利品を売却すると、なんと12万両にもなりました。さすが後半ダンジョン、気前がよすぎてむしろドン引きです。

3月 交神

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 鎮守ノ福郎太のもとより、火ノ椛の息子がやってきました。天への不信が募るといってもやっぱり子供はかわいいらしく、ようやく肩の力を抜くことのできた火ノ椛です。萩谷一族に赤髪でない子が生まれるのは、かなーり久しぶりですね。体の風の資質がべらぼうに高いので、風椛と名付けましょう。母と同じ薙刀士に育て、奥義を継いでもらいます。

 火ノ椛もそろそろいい年ですし、討伐隊メンバーの補充を考えなければなりません。春の選考試合をブッチして、今月は叡鈴の交神の儀を行います。お相手は奉納点13297の下諏訪竜実。ちっちゃい子です。

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4月 鳥居千万宮討伐

 当主火ノ椛はまだまだ健勝、老いも始まっていないのですが、風椛に稽古をつけるため今月は討伐隊を外れます。叡蓮を隊長とし、叡鈴、土椛の三人で出撃。

 お馴染みの鳥居天満宮ですが、ちょいと鬼録を確認してみたところ、敵が露骨に強くなっています。ボスに至っては体力が数倍になっているので、相手が動く前にタコ殴りでなんとかなった今までとは、ちょっと勝手が違ってきそうです。うーん無理ゲー。

 とりあえず、以前は楽に倒せた稲荷ノ狐次郎に挑戦してみました。ところがこの相手すら、三人で挑むにはかなりの強敵。体力1800といっても2、3ターン全力で殴れば倒せるのですが、敵の花乱火はこちらの体力の半分以上を持って行く単体攻撃。結局回復の合間合間に時々殴るという胃の痛くなる戦いになりました。明らかに、朱点討伐前の九尾吊りお紺より強かったです。戦勝点も上がってるとはいえ、リスクを考えると割に合わない相手でした。

 辛くも勝利し、あとは月末まで雑魚を掃討して帰還……と考えていたのですが、ここで思わぬミス。雑魚敵に過ぎない飛空大将の全体攻撃・雷電を繰り返し食らってしまい、防戦一方になってしまいました。後列の飛空大将の周りには大量の鬼虫がいるので、集中攻撃で大将を倒して即座に戦闘を切り上げることもできません。結局、隊長の叡蓮が壁になり、叡鈴と土椛を逃がす作戦を採りました。土椛は上手く逃げることができたのですが、叡鈴は間に合わず深手。叡蓮も猛攻に倒れ、討伐隊は敗走しました……。

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 朱点討伐以降殺伐としがちになった萩谷家にあって一人馬鹿騒ぎを繰り返し、無理矢理家族を和ませようとしてくれていた叡蓮。ひたすら戦場に生き、朱点童子をその手にかけた後も戦いが続くことをむしろ喜んでいた叡鈴。とても死にそうに見えなかった熟練の兄弟戦士は、相次いで息絶えました。

 重なる凶事にもう多少のことでは表情を動かさなくなっていた火ノ椛も、この時ばかりは声を荒げました。一族の悲願は泡と消え、天界からはいいように扱われる。もうこれ以上の底はないと空笑いしていたのに、今度は若者の命まで奪われるとは。怒りの矛先も定められずただただ激昂していた火ノ椛は、息子・土椛を逃すために盾となった二人の最期を聞かされて、今度は言葉を失うのでした。

 泣きながらぽつぽつと話し出す土椛からことの子細を聞き出すうち、火ノ椛は自分の判断ミスを悟ります。今回の討伐隊は三人しかおらず、ただでさえ戦力不足だったのですが、より致命的なのは範囲攻撃の使い手が一人もいないことでした。いくら敵の攻撃が激しくとも、敵前列の雑魚たちをすみやかに撃破できていれば、後列の大将を狙い撃ちして強引に勝利をもぎ取ることができたでしょう。けれど今回の編成ではそれができず、前列の敵を一体一体地道に倒していくしかなかったのです。もしも薙刀使いの自分が討伐隊にいれば事情は全く変わっただろう、と悔やむしかない火ノ椛でした。

5月 紅蓮の祠

 先月の討伐で不動明、夢子の巻物を手に入れたので、とりあえず蔵に放り込んでおきます。

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 戦死した叡蓮の忘れ形見が、下諏訪竜実の元から萩谷家にやってきました。亡くなった父とその弟、叡蓮と叡鈴から一字ずつとって、蓮鈴と名付けられることになりました。叡鈴の刀を継がせたかったところですが、資質が前衛向きではなかったため、萩谷家初の大筒士を任せることにします。親の死に目に会えなかった上に形見も渡せなかったせいか、ちょっと意固地なところがあり、どう育つか心配です……。


 主力の二人を一気に失ってしまった萩谷家は、深刻な戦力不足でした。前回生き残った土椛と、今回が初陣の風椛だけで討伐に出るのは、いくらなんでも危険すぎます。こうなると、年配者は後進の経験のために前線を引くべきである……なんて呑気なことは言っていられません。一度は前線を引いた当主火ノ椛でしたが、再び若い二人を率いて戦場に戻ることを決意しました。既に1歳8ヶ月となり、普通ならいつお迎えが来てもおかしくない年齢なのですが、不思議なことにいまだ老化も始まらず、ぴんぴんしているのが不幸中の幸い。その長生きのせいで、余計辛い思いをしなければいいのですが……。

 で、かなり慎重を期したつもりではあったのですが、後列の風椛が燃え髪大将の花連火を二連続で浴びて倒れるというアクシデントがあり、またもや討伐半ばでの帰還となりました。風椛は幸い一命を取り留めましたが、朱点打倒前の鬼たちとはやはり全く勝手が異なるのだ、と改めて冷や汗です。(ところで戦闘不能が出るといつもその場で帰還しているのですが、どうせこの時点で健康度は0になってますし、月末まで戦ったところで死亡率に変化はないのでしょうか? だとしたら、ちょっと勿体ないことしてるかも)

6月 交神

 先月不覚をとった風椛は療養中。息子が死の淵にいるのになぜ自分はこんなにピンピンしているのかと、自分の健康体をむしろ恨めしく思う1歳9ヶ月の火ノ椛です。

 どうせ風椛が療養するならと、萩谷一族は今月お休み。火ノ椛は自習中の蓮鈴の指導を行い、1歳を迎えた土椛は交神の儀を執り行います。うまくいけば、火ノ椛は孫の顔を拝めるかもしれませんね。近頃敵の術に苦しめられることが多いので、技の資質が高く蓮鈴の母でもある下諏訪竜実(奉納点14395)に再度の交神を申し込みます。蓮鈴がさらに拗ねちゃわなければいいのですが……。

7月 白骨城討伐

 1歳10ヶ月にして、遂に当主火ノ椛の体力にも衰えが見え始めました。それでも、病み上がりの風椛だけに薙刀を任せるのはまだ不安。老体に鞭打って、もう一度だけ前線に立つことにした火ノ椛です。きつーい漢方薬を飲んで無理矢理足腰に力を入れ、おそらくは人生最後となる鬼退治に向かいます。

 白骨城の敵は後列に無理矢理単体攻撃術をねじ込んでくることがあまりないので、その点は安心して戦うことができました。ただし、こちらの技力を奪う「魂寄せ」を使う敵がおり、回復用の技力が月末まで保たない有り様。敵の勝利点は増えているものの、その勝利点の割に合わないくらいリスクも高くなっているので、結果的に稼ぎ効率が落ちてしまっていますねえ。

8月 選考試合

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 下諏訪竜実の元から、土椛との子が到着。土と竜の字をとってモグラ……は可哀想なので、竜紅葉と書いてたつもみじと読ませましょう。心がやや未熟ですが、体と技の資質は一族でもピカイチです。これはちょーっと悩みどころですが、本家筋の適格者不在による一時預かりということで、彼女に由良英丸を継いでもらうことにします。蓮鈴に負い目ばかり感じてしまう火ノ椛……。
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 形見継承の際、技の土強化の能力が宿りました。術防御が高まるのはありがたいです。


 さて、その火ノ椛は遂に1歳11ヶ月となり、萩谷一族最高齢をマークしました。先月はさすがに無理をしたので、今度こそ本当に引退です。今月は京の選考試合に出場するだけで鬼は相手にしないので、半人前の子供たちでもまあなんとかなるでしょう。……なんて余裕こいてたら、鬼の強化に合わせて選考試合の選手まで劇的に強化されていました。どどど、どうせそんなこったろうと思いましたよ! 一行の攻撃力を大きく向上する「梵ピン」をかけられた上で殴られた隊長土椛はあっさり昏倒、一回戦での敗退となりました。うーん、何もかも上手くいきません。

9月 相翼院討伐

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 えーと、今月で当主火ノ椛は満2歳! これはめでたい! というわけで宇治川の花火など見つつプリクラ撮影。ぶっちゃけここのところ明るい話題がなんもないので、こうやって無理にでも気炎を上げないと気分が滅入って仕方ありません。

 先月ぶっ倒れた土椛は療養中なので、風椛と蓮鈴の二人で討伐隊を組ませざるを得ません。朱点を倒して以来、なんかどんどん萩谷家の戦力が低下していっている気がします……。老い先も短いのに、家族の行く末を思うと溜め息ばかり出てしまう火ノ椛です。

 相翼院の敵も強化されていますが、さすがに入り口付近は二人でも苦戦しません。ただ、奥に進もうとすると今まではいなかったボスの雰囲気が立ち込めてきたため、慌てて回れ右。結局今月は弱っちい河童相手をちまちま討伐するに終始。いちおう低ランクの神様早瀬ノ流々の解放に成功しましたが、これは本来朱点打倒前に解放すべき神様なので、結局大した戦果は得られませんでした。

10月 九重楼討伐

 2歳1ヶ月。さすがの火ノ椛も、自分がまだ生きていることにびっくりしています。そもそも孫の顔だって見ることはできないと思っていたのに、気がついたら親の土椛に代わって竜紅葉への指導を2ヶ月間きっちり終え、遂には初陣に送りだそうとしています。二人の姉を救い損ねて以来、ろくなことのなかった後半生でしたが、こればかりは長生きしてよかったと思える火ノ椛でした。

 久々に、四人揃っての出陣。竜紅葉は初陣でしたが、まずは楼の周りの弱い敵を相手にしたので、危なげなく成長してくれました。道中で戦った中ボス、七天斎八起の解放に成功。強化されたとはいえダルマはダルマ、防御力の高い雑魚でした。

 帰還した討伐隊を待っていたのは、当主火ノ椛危篤の知らせ。年が年ですから、皆もう覚悟はしていました。火ノ椛自身、もう生き飽きたという気分だったのです。

 過去に例のない資質を持って生まれてきた火ノ椛の前半生は、萩谷家の人間にしては恵まれたものだったと思います。それが朱点童子の討伐達成を境に一転、おそらく歴代最も過酷な期間を生きた当主となりました。長寿ゆえ、一年以上の長きにわたって当主を務めたことも、彼女の人生により多くの波乱をもたらしました。本来は直情型の心の資質を持っていながら、晩年は擦れて斜に構えたような言動が多くなったのも、彼女の苦労を伺わせます。

 それでも、孫の竜紅葉に稽古をつけるようになってからは、いくらか肩の力を抜くことができたようです。竜紅葉を初陣に送り出した時、火ノ椛はこれでもう何もすることがなくなった、と漏らしたそうです。

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 一族に最も多くの栄誉をもたらし、最も多くの辛苦を嘗めた火ノ椛は、九代目萩谷烏兎襲名から1年5ヶ月目の紅葉散る秋、2歳1ヶ月の生涯を終えました。