メギド72「トーア公御前試合」

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 めちゃくちゃ面白かったですね! 安定して面白い今年のイベントシナリオの中でも、さらに頭ひとつ抜けた完成度(ボジョレーではない)。微妙に五輪ネタを匂わせてるのもあって、「もしかして1年寝かせてちょこちょこ直してたのでは?」と思うくらい、細部までよく練られていたと思います。実際に描写されたのは一部の試合だけとはいえ、ちゃんとトーナメントものとして意味のあるシナリオだったのもよかったです。

 バロールの個、ボティスの変化をしっかり見せつつも、それぞれと絡めて元トーア公アイゼン、無敗の騎士マケルーというモブをこちらが主役かと思うような力の入れようで描いてくれたのが嬉しかったですね(アイゼンなんか専用登場曲みたいなのまでついてた)。トーナメントにかこつけてお祭り的に多数の既存キャラが登場したこともあって、全体的にモブヴィータの印象が強く残るシナリオでした。絶対的な強さの違いでメギドばかり勝ち残ったのは仕方ないとはいえ、基本的にはあくまでヴィータの大会で、トーア公まわりのあれこれもヴィータの問題、というところで、話のつくりとしてもモブの印象を強くしていくのは正しかったと思います。辺境に旅立ったアイゼンとマケルーの一行、ペルペトゥム含めどこにフラッと現れてもピンチ駆けつけ要因になったと思うので、次の見せ場が今から楽しみです。