『アンダカの怪造学II モノクロ・エンジェル』

アンダカの怪造学(2) モノクロ・エンジェル (角川スニーカー文庫)
相変わらず上手いんだか下手なんだか。というか上手くて下手なんだと思いますけど、まあ、最近は少し安定してきたんじゃないかなとも思います。ネーミングのセンスもいいのか悪いのか分かりません。滅作とか空井(すかいい)とかはどうかと思いますけど、嫌凪と書いてヤナギと読ませるのはなかなか凄いような気も。『モノクロ・エンジェル』という題もかなり好きです。まあこの辺りはかなり感性入ってくるみたいなので、私だけの感想では何とも言えませんね。ああ、ついでにキャラクターもベタなのか個性的なのか。やっぱりバランス感覚が必要なのでしょうか。目指せ圧倒的バランス! あと正義の味方状態の舞弓さんを見てて微妙に佐山御言さんを連想しました。
ポケモン的設定を活かすにはモンスター個々の特殊能力をパズル的に組み合わせてトリッキィな策を仕立てていくのがいちばんだと思うので、今回普通に力押しバトルが目立ったのはちょっと残念。怪造学会の教授連中同士の会話が妙に面白くて、このあたりの言い回しは本当に日日日さんだなあと思いました。特にキノコちゃんの喋り方がちょうツボです。あれ、真似するのは割と簡単そうですけどなかなか思いつけませんよね。