『ヨイコノミライ(1)』

ヨイコノミライ完全版 1 (IKKI COMICS)

まだ読んでない人は今すぐ本屋さんに行きましょう! とか思わず叫びそうになってしまいました。とりあえずレビューとか創作やってる人は必読です。何が何でも読んでください。

とある高校で日々を暮らす漫画研究部員たちの、あまりにも痛々しい姿を綴った作品。私たちが普段目を伏せている「外から見た自分の姿」が、ありのままの形で描かれています。まさに鏡。

私も神話とかで似たようなことやってる身なので、才能とか商品価値みたいな話題が出ると冷静でいられなくなるんですけど、この作品はそういった「見たくないもの」を何の衒いもなく突きつけて、グサグサ刺してくるのです。ここに一切の容赦はなく、また現時点では救いさえもありません。たとえばこの台詞。

ちくしょう。
バカにしやがって。
私が一番この作品の事を理解してるのに、
こんなクズどもに。
私が。
私が。
私が。

「感想と批評の区別もつかない自称批評家」なる登場人物が、自分の意見に同意しないモニタの向こうの人々に対して一人毒づくシーンです。

「他人の目」で自分のこんな姿を見せられてしまったら、ここを見てる人なら誰もが死にたくなるでしょう。死にたくなりますよね。死にたくなりませんか。死にたくなりますってば。あーみんな*ねばいいのに。