『GUNSLINGER GIRL(1)』

GUNSLINGER GIRL 1 (電撃コミックス)

 はい、読みましたよ! また不用意なことを書いて村の怖い人たちからぼっこぼこにされるフラグON!

 とりあえず一巻を読んでみたところ、前評判どおり非常に気分の悪いお話で安心感すら湧いてきました。こんなのがあと八冊もでてるのかと思うとうんざりしますね! 大喜びで続きを読ませてもらいます!

 道具のように扱われ死んでいく、いたいけな女の子たちを取り巻く人々のお話なのだと思います。そういった嗜好には確かに嗜虐心をくすぐられますし、そんなのに喜んでいる自分への嫌悪感をも同時に抱かされてしまいます。

 女の子に対する嗜虐心をくすぐるような要素を一部分として含む作品、それ自体はいくらでも存在します。そういうものを私たちは普段、さほど意識することもなく消費しているのだと思います。

 でも本作の場合、そういった「嗜虐」の要素が余りにも前に出すぎています。それこそが核、と言ってしまってもいいくらい。だから本作を楽しめてしまった読者は、自分の中にあるゲスーな嗜好を嫌でも自覚させられてしまいます。アクションがどうとか女の子の可愛さがどうとか言って、自分の本心を隠蔽する余地がないんですね。

 と、ここまで書いて「未来や希望を持った女の子が無残に殺されていく」のと「洗脳された従順な女の子が幸せに包まれて死んでいく」のとでは、同じ嗜虐趣味のように見えても実は属性がずいぶん異なることに気がつきました。この辺、もうちょっと突っ込んで考えてみると面白そうな気がします。

 ともかく一巻の時点で知ったようなお粗末な感想言ってたら爆弾投げられそうなので、とっとと続きを読み進めようと思います。