虚数大海戦イマジナリ・スクランブル

 今年のFGOは色々新しい試みがあって楽しさが一段増してる印象があったんですが、今回は格別だったと思います。念願のネモ実装イベントというだけでも楽しみだったんですが、シナリオがかなり面白い。今回は外部からお呼びしたライターさんということで、序盤は文体にちょっと違和感を覚えたりもしましたが、テンポはいいしキレはあるしで終始退屈せずに楽しめました。内容盛りだくさんだったので、開催期間2週間はちょっと短く感じましたが……。

 潜水艦ゲームのギミックもシナリオとよく噛み合っていて、こういう方向に予算を突っ込んでくれるのは大歓迎ですね。リソース確保のためちょくちょく周回する必要もあるにはあるんですが、周回そのものの時間よりもマップをスキャンしたり敵影を撃破したりの方に割く時間の方が多いので、ルーチンワークのストレスはさほど感じなくて、いい傾向だと思います。まあ毎回こういうギミックを用意するのは開発の方々にも相応の負荷だろうと思うので、ほどよくお願いしたいですね。

 本命のネモ、大穴のゴッホちゃんともにキャラが作り込まれてて、声優さんの演技がそれをさらに光らせてくれていました。花守ゆみりさんのことは「メギド72のアガリアレプトの人」くらいの認知だったんですが、ネモシリーズ6人の演じ分けが良すぎて完全に名前を覚えてしまいました。ゴッホちゃんの高橋花林さんもどこから出てるのか分からない素晴らしいお声で、さすが不思議なソメラちゃんで「メヌースーとは」言ってた人だなと思いましたね(メヌースーを代表作扱いするのはよくない)。あとユゥユゥがものすごく好感度高く描かれていて、ラストの幕外の展開に見事に刺さってたのが良かったです。

 季節外れながら、スポットの当たる機会が少なめの水着フランやラムダリリスに焦点が当たってくれたのも嬉しかったですね。特にフラン可愛い。あと夏のホラーイベントでも思いましたが、項羽は立ち位置が美味しいですよね……。場にいないことでかえって格が上がるタイプ、ずるいと思います。頼光はいつも通りとしておっきーは割食ってた気がするので、これが終わったら存分に引きこもってもらってネモベーカリーから毎日差し入れしてあげてください……。

 高難易度はユニット数が多いぶん難易度高めに感じました。弊カルデア的にはWキャストリア+スペースイシュタルで行くのが正解だったと思うんですが、初見で組んだ水着キアラで強引に突き進んだのでひどく苦労してしまいました。キアラも強いんですが、それ以上にルーラージャンヌの耐久が高すぎて……。一回全滅した時点で残ってたのがジル本体と1ブレイク残したジャンヌだけだったので、まあいけるやろと横着して令呪コンティニューしたのが間違いで、直後に出てきたブレイク後ジャンヌのHPが70万あったの見て「あっ……終わった……」て思いましたね……。動揺して復活したキャストリアの片割れもすぐ落ちるし。相性不利HP70万のジャンヌ、まあどうにかなるにはなったんですが、生きた心地がしませんでした……。