肖像画の碑文 (1日目 13:30)
『うみねこのなく頃に』エピソード4までの完全なネタばれを前提とした、二周目のプレイメモです。未プレイの方はどうぞご注意を。
魔女の碑文の前
- 子供たち
- 真里亞ちゃんは「黄金の隠し場所」と明言。真里亞ちゃん自身もそういう認識らしい。
- 金蔵はこの絵と碑文に関して何も語ってはおらず、黄金の隠し場所や家督云々は親類の間で囁かれていること、と穣治さんの談。
- 成功を収める前、信頼ゼロ状態の金蔵はどうやって大量の資金を工面したか? 黄金の魔女ベアトリーチェと契約したというのが金蔵の主張ですが……。
- 黄金は10トン。
- 人類が有史以来発掘した黄金は10万トン。
- でたらめに言って、1キロあたり200万円、10トンで200億。右代宮家ほどの資産家が食んで取り争う額として大きいのか小さいのか、私の金銭感覚ではわかりませぬ……上場企業の資本金くらいで? まあ個人が持つ額としてべらぼうなのは分かります。
- 生涯賃金2億円、なんて戦人さんが言い出しましたけど、右代宮家にあってその2億は右から左に流れる程度の金額と想像できます。ますます金銭感覚分かんない……。
- 穣治さんが興味深い指摘。ベアトリーチェという名前も、親族と同じく日本人名をむりやり洋風にアレンジしたのかもしれないとのこと。たしかにここまで外国人と言える登場人物はほぼ皆無ですし、"金蔵のベアトリーチェ"が本当に存在したとして、それが日本人だったと考えるのは自然かも。熊沢おばあちゃんとか……いやいやいや。
- 祖母は、金蔵に金髪の浮気相手がいると信じていた、と朱志香さんの弁
再び大人たちの会談
- マルソーの会長は、黄金の山を金蔵に見せられたと証言している。鑑定結果は純度フォーナイン。
- 金蔵が魔女や黒魔術と騒ぎ出したのは、もともとホラだった黄金伝説の信憑性を薄めるため、と蔵臼さんの弁。後の展開が虚偽でなければ、蔵臼さん自身は黄金伝説を信じてるはずですが……。
- ep4まで見た後で改めて読んでみると、親族でいちばんつまらない男に見えた蔵臼さんって、意外と味がありますね……。いいタヌキっぷり。それでいて、いちばん核心のところではいつもはぶられてそうな雰囲気もあり。苦労人。
- 200億円の黄金伝説から始まる実に回りくどい論法で、結局は「横領を見逃してやるから7億5000万円を支払え」という結論に落ち着ける三姉弟。このあたりの話運びは実に面白くて、金銭分配という黒い話題を扱っていながら、ひぐらしの部活のやり取りをも彷彿とさせるものです。こういう対決は、EP4でも「金蔵は死んでいる」という状況設定で再現されましたね。
- そしてこの土壇場を一人で巻き返す蔵臼さん。ますます部活っぽい。圭一さんみたい。
- 上場からの日が浅く、敵対勢力に過半数近い株を抑えられてしまった秀吉さん。状況を打開するためには現金が必要。
- 留弗夫さんは米国の企業に訴えられている。和解金は数億。
- 楼座さんは連帯保証人のアレをやらかしちゃって現金が必要。
- 連帯保証人の件を指摘され、ゲームの上では初めて表情を歪める楼座さん。クリティカルな指摘をされて突然取り乱す様子などは、彼女の性格がよく表れていると言えるかも。
- 蔵臼さんは以上の情報を既に掴んでいたが、確証がなかった。そのため、姉弟たちに脅迫され「やはり即座に現金が必要であるようだ」と確認してから、ゆっくり反撃に転じるという流れ。さすが長男余裕がある。
- 霧絵さんが裁判の一件を聞かされていなかったのは、信用がなかったというよりは留弗夫さんが一人で責任を負おうとしていた、あるいは留弗夫さんに打ち明ける勇気がなかったからだと思うのですが……(参考:EP2)、霧絵さんがどう感じるかは分かりません。あるいは自分が信用されていないのだと思い、それが明日夢さんへの嫉妬、対抗意識に繋がって何か凶行に……という展開もありえると言えばありえそう。
金蔵の部屋
- 嘉音くんがスパイして金蔵に筒抜けになる兄妹会談。金蔵が死んでいるとするとこの辺のシーンはまるまる幻想なわけですが、それをどう解釈するか。本作の幻想シーンって、「読者をミスリードするためだけに存在する捨てシーン」ではないはずなんですよね。竜騎士さんの作風、そして本作のテーマを考えると、幻想シーンは現実のシーンと同等に重要な意味を持つはずなのです。
- なお、このシーンの金蔵は碑文を解い者に財産や家督を全て与えることを明言しています。ただし、それ自体が虚構である可能性を考えると……前提自体が覆りますね。
- 金蔵「ベアトリーチェは再び蘇る! 私が半生をかけて追い求めたあの微笑が蘇るのだ…!」 ……微笑って感じじゃないですよねえ。
- 金蔵「……酒樽に菓子の袋があろう。駄賃に持って行くがよい。」嘉音くんにお菓子をあげようとするおじいちゃん。ぽかぽかしますね! (嘉音くんは家具であることを理由に断って、おじいちゃんもそれに納得しますが……)
- 源次さんが南條さんとぽつぽつ会話。碑文はお館様の遺言ではないかとか、南條さんにも謎を解く権利はあるがどうかとか。なじみ深い南條さんが相手だからかもですが、自分から何か話題を振る源次さんってすごくレアだなーと。
- ここで初めて碑文の全文が表示される。