『幻想牢獄のカレイドスコープ』やります
フルボイスのサウンドノベルなんて長いことやってませんでしたが、なんかピンと来たのでトライしてみることにしました。竜騎士07さんの、もう露骨に悪趣味な美少女デスゲームです。公式略称として「ゲロカス」を推してたりとか、樋上いたるさんに古戸ヱリカみたいなゲス顔描かせたりとか、前情報を見る限り何もかもが酷い。デスゲーム自体もあんまり好きなジャンルでもないんですが、何にせよ私は竜騎士さんに弱いので……。
コンセプトは非常に面白くて、ゲーム開始時に4人の女の子に「死刑囚」「断罪者」とかの役割カードを配ることで、それぞれの役に応じて分岐したシナリオが進行するという仕組み。同じメンバーでも少し立ち位置が変わるだけで関係性や振る舞いががらりと変わるという趣向で、こういうちょっとシステマティックな遊びを竜騎士さんがやると抜群に面白いシナリオを書いてきてくれそうなんですよね……。
1ルートあたり30分かそこらで終えられるようなので、区切りもよくて遊びやすそうです。冒頭遊んでみたところ感触もよかったので、珍しく短いプレイ記録でもつけてみようかなという気持ちになりました。単純計算の組み合わせは12通り、実際はトゥルールートやら何やらでもう少しありそうですが、筆不精にはちょうどいい量かなと思います。
OP〜導入部
とりあえずカード配布までの導入部分を。OPムービーはやたらポップで、2000年代美少女ゲームの香りがします。まずは穏やかな日常パートでギャルゲーノリをやりつつキャラクターを紹介していく定番スタイルかと思っていたんですが、いきなり全員地下室に監禁されてるところから始まったのはスピーディで良かったです。もっと腰を据えた話ならゆっくり日常パートを描いてから叩き落とすひぐらし形式もいいのですが、スリムにまとまってそうな本作はスタートダッシュの方が適してそうです。
演出まわりもテンポが良くて快適ですね。このゲームの特徴というより最近のトレンドなのかも知れませんが、フルボイスによるプレイ時間の長大化を回避するため、音声周りの調整に結構気を遣われてるよう感じました。自分がテキストを読み終わってもキャラはまだ喋ってる、という「待ち時間」を感じることが比較的少ない。気持ち早めに喋るよう指定されてたりするんですかね? 私は「どんどん読み進めたいけど声優さんの演技を飛ばすのは申し訳ない……」みたいなところで余計なストレスを感じてしまうタイプなので、かなり有難いです。
一通り導入が終わったら、おどろおどろしい真OPムービーが始まりました。わざわざ2パターンも用意して……趣味が悪い! 説明されたルールの要約は以下の通り。言葉遊び的な抜け道とかあるかもしれないので、言い回しが不正確かもしれませんが……。
- 工場のような閉鎖空間に幼馴染の4人の少女が監禁されている
- さらに、天井から吊るされた檻の中に見知らぬ少年(意思疎通不可)が監禁されている
- 5分以内に1人を処刑すれば残りの3人が助かり、さもなくば全員死ぬ
- 最初に1人1枚ずつ4枚のカードが配られ、その役割が与えられる
- [死刑囚]「断罪者」により刑が執行されることで残りの3人が解放される。「断罪者」から無罪を宣告されると、直ちに「ピエロ」と役割が入れ替わる。
- [ピエロ]「断罪者」が「死刑囚」に無罪を宣告すると、直ちに「死刑囚」と役割が入れ替わる
- [断罪者]2枚。1人が「死刑囚」に有罪を宣告すると拷問椅子の準備が整い、もう1人が拷問レバーを引くことで刑が遂行される。有罪/無罪の宣告者と刑の執行者は変更できず、どちらかが有罪/無罪を宣告した時点で役割が確定する。宣告者は何度でも有罪/無罪を宣言可能。
それぞれの立場が全く平等ではなく、基本的には死刑囚とピエロの間で処刑を押し付けあうしかない。なおかつ断罪者の2人も役割が異なり駆け引きがある、場合によっては自分もろとももう1人の断罪者を道連れにする選択もあり得るというところがぱっと見の変わったところでしょうか。
死刑囚候補が4人、残り3人からピエロを選べ断罪者も決まるので、カード配布の組み合わせは意外とシンプルな12パターンということになります。この中に当たり的なルートがあるのか、条件を満たして新ルートを解放するのかは分かりませんが、まずは思いつくままにやっていこうと思います。