はてな村がわからない、はてなに17年生きている

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 最近久しぶりにはてな村関連の話題が盛り上がっていますね。「はてな村が寂れた」という話題で盛り上がっている。大丈夫かなという感がありますが、そういえば私ははてな村のことよく分かってないな、と今さらながら思い返していました。

 はてなダイアリーを始めたのは2004年。まだ14歳の頃でした。年季だけなら古参の部類ですね。当時はたしか、ゲームや小説の感想をひたすら書いていたと思います。月日の経過は驚くほど早く、私も今では14歳です。更新頻度は減りましたが、相変わらずゲームや小説の感想を書いてるので、使い方にはあまり変わりありません。

 はてな村に絡んだことはあんまりありません。小島アジコさんの漫画やテキストが好きなので、なんとなくはてな村概念に親しんでいたのですが、よく考えたら小島アジコさんが好きなだけなのではてな村そのものとの接点は別にありませんでした。前も一回「はてな村のことがわからない」みたいな記事を書いたことがあるのと、『幻想再帰のアリュージョニスト』を人に薦めまくる妖怪扱いではてな村奇譚的に描いてもらったくらいでしょうか。『胎界主』や『幻想再帰のアリュージョニスト』の紹介記事を書いてある程度認知度に貢献できたのは自分よく頑張ったと思えた出来事ですが、このブログを17年間やってきた成果というとそのくらいですね。

erlkonig.hatenablog.com
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 そういう感じで、はてな村からは遠いところに生きていますが、はてなユーザーとして自分が特別変わったポジションにいるとは思いません。はてな村の広場に滅多に顔を出さず、はてなの森にひっそりと隠れ住んで誰に読まれるでもない記録を細々と更新し続けている、そんなアカウントが相当数存在するということなのだと思います。

 人里離れたこんな辺境に住んでいても人が減ったなと感じることは確かにあって、以前はなんとなく書いた感想でも多少ブックマークが付いたんですが、今ではそういうことは稀。気合い入れた記事が一桁ブックマークだと落胆したりとか昔はありましたが、今ではブックマーク数や閲覧数に対する感情はほとんど虚無です。書きたい時に書きたいもののを書いて、投稿したら満足するという霞を食べるみたいなはてなブログの使い方をしています。アクセス稼いでやるぞという色気がなくなっても書く内容は意外と変わらなくて、文章力も巧くも拙くもならない。結局この活動が何なのかよく分からないことを17年くらい続けています。14歳です。

 はてな村奇譚がアクティブだったのは2014年頃ですかね? WEB小説の『幻想再帰のアリュージョニスト』にハマって目玉グルグルさせていたのがその頃です。この小説はメチャクチャ面白くて絶対日の目を見てほしいんですが、なんかすんなり商流に乗せられるタイプの作品でもないみたいで、どうにか流行ってくれ〜〜と当時から必死になっていたと記憶しています。現在もアリュージョニストは未書籍化ですが、連載は続いています。

 あれから7年経った私が何をしているかというと、『幻想再帰のアリュージョニスト』の作者が久々の商業新作を出したので目を血走らせて「みんな読んでくれ〜〜」をやっています。新作、すごく良かったので絶対シリーズ化して欲しいし、これを機に作者の作家活動が軌道に乗ってほしいし、執筆に専念できる安定した生活を送ってもらいたい。そんなこと言っても私にできることなんて何もないんですが、せめて感想や紹介だけでも書いて1人でも多くの人目に触れてほしい。ここで本当に何もできないなら、何のために17年間も感想ブログを続けていたんですかね? そんな気持ちでこの週末も新作の紹介感想を書いていました。

 はてな村、わかりません。ただ、はてなの辺境にいる自覚はあるので、はてなというサービスの行く末にはやはり少し興味があります。はてながなくなっても別のブログサービスを見つけたり、完全にTwitterのアカウントになるだけかもしれませんが、それまではここでゲームや小説の感想を書いたり、アリュージョニストの話をしたりし続けている気がします。もうほとんど何を書いたかも覚えていない、今読み返すと全修正したくなるような17年分のブログ記事ですが、私がやってきてしまったことの結果であり、これを引きずって生きていくしかない気もしているので……。